バラコミとして3校目のカンボジア小学校建設の候補地に決定致しました。下記、カンボジアの建設支援会社 KHJ Constructionsから届いた写真と報告書の内容です。

 

 

《カンボジア小学校建設候補地》 【クローイ小学校】

(KHJ(カンボジア建設支援会社)作成資料より)

 

 

★所在地 クロチェ州 チュロー郡 ドムレーイポン町 クローイ村
『クローイ』はカンボジア語でミカン、オレンジの意味。
クロチェ州は東南アジア最大の河川『メコン川』が流れている。そこには河イルカが生息していることで有名。
首都プノンペンから約 240 ㎞、約 5 時間。おもな産業は農業、漁業など。下の地図の赤いマークの位置がクローイ小学校。

 

 

 

 

■現在のクローイ小学校校舎と児童数

カンボジアの小学校は午前午後の二部制で授業が別れていますが、それでも教室数は大きく不足しています。こちらの小学校は教室数に対して児童数が約 2 倍強だそうです。(国の基準は 1 教室 25~30 人)


現在は、教師らの努力により国の定めた授業のカリキュラムをこなすことができているようですが、校舎は全て教室になっている為、職員室が無く、先生は教室の隅で事務や休憩をしています。卒業後、約 50%の生徒達が中学校へ進学するそうです。

 

 

 

 

 

■授業の様子


授業は教室の不足の為、かなり工夫と努力をしているようです。
教室は左右に分け、前と後で先生が別々の授業をしていて、校舎の外でも授業を行っているそうです。校舎の外は暑さの為、午前中のみ実施しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■新校舎の予定地 (1 本木が立っている場所付近)

 

 

 

 

学校前の道路の様子

 

赤土の道路で、まだ電気も水道も来ていないとの事。しかし、最近電柱が建ち始めたとのことで近く電気が通る予定だそうです。

 

 

 

 

■校長 ヨブ・ソパンナ先生

 


校長は学校美化に努め、毎日掃除の時間を設け校長の合図で全校児童が校庭、校舎をゴミ拾い掃除をしているとの事。そのためカンボジアの田舎の学校にしては、かなりゴミが少ないようです。


また、児童を中学校へ進学させるため、小学校の授業のカリキュラムを全てこなすよう頑張っているとの事です。通常、ここまで教室が不足している場合、高学年の授業を他の小学校に任せてしまうことが多くなります。すると、距離などの問題で、子供達の多くが通学を諦めなければならない状態になってしまうようです。

 

 

カンボジア小学校建設候補地報告書(その2)へ続きます。