昨年末から行きたいと思いながらも、中々見に行くことができなかった映画です。
ようやく先日見る事ができました。
昨年、鹿児島の「知覧特攻平和会館」を訪れましたが、そこに展示されていた、特攻隊で亡くなられた方の写真や家族にあてた手紙、アルミで作られたゼロ戦など、映画を観ながら自然と思いだされました。
映画の中で、「あと１０年もしたら戦争体験者がいなくなってしまう」という、祖父のセリフがありましたが、
実際に戦場で戦われた方は、おそらく９０歳近い事を考えると、現代を生きるほとんどの人達が戦争を知らない世代になっているのだと思います。
今を生きる世代は、両親や祖父母から、戦時中の話を直接聞いた経験があると思いますが、これから若い世代になればなるほど、遠い遠い昔話になってしまいます。
戦争をテーマとする映画は、それについての色々な意見が出てくるものですが、戦争を知らない私達が、映画を通してでも問題意識を持つ事は、それ自体、とても大切な事だと思います。
善悪は別として、当時は「お国の為に戦うこと、命を捧げること」が美徳とされた時代です。
戦争で戦う為にそのような教育が前提にあったからだと思いますが、そんな時代があり、多くの人々の犠牲によって、今の日本の平和と豊かさがあることは、忘れてはいけないのだと思います。
戦争はあってはならないし、二度と繰り返してはいけないと思いますが、今の平和と豊かさと引き換えに、（平和で豊かだからこそですが）感謝すること、謙虚であること、人や物を大事にすること、忘れてしまっていることがあるのでは・・・と思います。
このような映画を観ると、本当にぬくぬくと生きているなぁと思いますし、自分を振り返って反省することや、考えさせられる事が沢山あります。
平和で豊かな時代が長く続くよう、その時代を生きた先人達への感謝と追悼を忘れてはいけないと思います。
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