捨てて勝つ―人生に強くなる本 (芸生文庫)/芸術生活社
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宗教家(PL教団の第二代教祖)御木徳近氏の著書です。


私は特定の宗派に属しているわけではありませんが、過去の時代の宗教家と言われる人達は、時代の前提が違えば、例えば現代に生きているとすれば、大企業家として活躍した人である可能性もあると、そう理解しています。


目に見える物質的な物を扱うか、目に見えない精神を扱うか、扱うものは違えど、その根底に流れている思想や考え方など、大企業家と大宗教家と言われる人達には、共通しているものがあるのだろうと思います。



戦時中の話から、比較的現代の話まで、幅広いテーマで書かれていましたが、現代に生きる私達に必要なメッセージが多く込められているように感じました。


読んでいて、とても厳しく、理解できても中々実践できないと感じる内容も沢山ありました。


一般的にも、「執着を手放さないと、手に入らない。 何かを捨てないと、新しいものは手に入らない。」などという話は良く言われていることだと思います。


頭では理解できても、実践するのはとても難しいものです。



なぜ、難しいのか?考えてみると、


手放すことや失うということは、自分にとって危険でありリスクが高い。 つまり、自分にとって大切な物ほど手放すことが難しい。 命を手放すということが、人間にとって最大の恐怖であり、それに近い存在や近いものほど、手放す恐怖も強いものだと思います。


お金を失う恐怖や、お金が無くなる恐怖も、「お金が無くなる=生きてゆけなくなる。」だからこそ、人はお金がなくなることが恐怖であり、執着してしまうのだと思います。



では、どうすれば、その執着を手放すことができるのか?


「執着を手放す為には、覚悟が必要である」


著書の中では、様々なエピソードを交えながら、「覚悟」について書かれていました。


とはいえ、中々その「覚悟」をすること自体、とても難しい。


覚悟して、その執着を手放さないと、さらに危険な目に遭う可能性がある。そのギリギリのところまで来ないと、なかなかその覚悟はできないものだと思います。


この本に書かれているような覚悟は、まだまだ今の私にはできませんが、「日々のネガティブキャンセル」や、「明日死ぬとしたら・・・、一年後死ぬとしたら・・・」などを考えて生きるということは、覚悟への積み重ねになるのだと思います。




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