知覧の富屋食堂のトメさんと、特攻隊員達の実話について語られた本。


ホタル帰る

文庫 ホタル帰る 特攻隊員と母トメと娘礼子 (草思社文庫)/草思社
¥630
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先日のブログでも少し紹介しましたが、私にとってはとても学びの多い、考えさせられる事が多い本でした。


若き特攻隊員達が、お国の為にと自分の命をささげたように、トメさんは、特攻隊員達に自分の全てをささげてきました。隊員達の死をムダにしないようにと、二度と戦争を起こさないようにと、トメさんが亡くなるまで、その活動は続けられました。「無私の精神」で生きた人なのだと思います。


私自身は、決してトメさんのようには生きられないし、できないことばかりですが、小指の先の爪の先っちょ位であっても、そこに近づきたいと思いました。読めば読むほど、私は自分を守っている・・・と感じることばかりでした。


「自分が大変な時に、人を助ける」実際には中々できないものだと思います。


「自分を犠牲にして、人を助ける」さらに、難しいことです。


特攻隊や、戦争で戦った多くの人達は、「自分を犠牲にして、国を助けようとした」のだと思います。


そんな時代だからこそ、出来たことも多くあるのかも知れませんが、大切な事を、沢山気づかせてもらうことができました。


しかし、お国の為にと捧げてきた多くの人達も、おそらく心の中では、納得がいかない、理不尽だと感じながら、そうするしか仕方がなかったり、そうあるべきと自分を納得させたり、様々な感情と葛藤の中で生きてきたのだと思います。


現代に生きる私達も、人生において「納得いかない、理不尽だ、なんで自分がこんな目に遭わないといけないんだ・・・」と感じてしまうような体験を沢山させられます。


私達の先祖が、みんなそんな気持ちの中で、さらにもっともっと理不尽な環境の中で生きてきたのだと考えると、その不理解感情(カルマ)を体験させられることも非常に納得がいきますし、それでも平和な時代のおかげで護られていることが沢山あるのだと思います。


「自分に発生している感情は、過去に身近な誰かが体験した感情である」


みんな様々な葛藤を抱えながらしんどい気持ちで、多くの理不尽な気持ちを味わいながら生きてきたし、生きているのだと思いました。



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