先日のブログで深夜特急について少し書きましたが、おととい6冊すべて読み終わりました

就寝前にベッドの中ですこしだけ・・・と、最後の6冊目を読み始めたら、結局最後まで読んでしまいました

ときに旅を急ぐ筆者のように、もう少しもう少しと読むのを急いでしまう自分が度々いました。

「人生とは旅に似ている」

もう使い古された言葉かもしれませんが、物語の中にもそれを表現する場面が度々でてきました。旅を人生の移り変わりに例えて、本の中ではこのように表現されていました。


「旅がもし本当に人生に似ているものなら、旅には旅の生涯というものがあるのかもしれない。人の人生に幼年期があり、少年期があり、青年期があり、壮年期があり、老年期があるように、長い旅にもそれに似た移り変わりがあるのかもしれない。私の旅はたぶん青年期を終えつつあるのだ。何を経験しても新鮮で、どんな些細なことでも心を震わせていた時期はすでに終わっていたのだ」


確かに、1巻2巻の中で伝わってくる、旅に対する好奇心や行動力や躍動感や情熱が、旅が進むにつれて次第に変化してゆき、著者自身も自分の感情の変化に戸惑っているシーンが何度となくでてきました。

この戸惑いを人生に例えると「老いる」ということなのだろうと思います。


私自身は、もちろん著者のようなハードな旅をした経験はありませんが、自分自身の旅行経験を振り返ってみて、一番それに近いのが、学生時代に3週間程アメリカ一人旅に行った時の旅でしょうか。もう20年以上も前になります。

確か、ロサンゼルス~サンディエゴ~サンフランシスコ~バンクーバー~ニューヨーク~ワシントンだったように思います。もちろん著者のようにバスではなく、航空券の周遊チケットを購入して回わりました。

もう思い出すこともほどんどありませんでしたが、この本を読んだことで当時の記憶がよみがえってきました。

途中何度か危ない目に遭いかけたり、ホームシックになって家に泣きながら電話をしたり、
買い物に夢中になってしまい、空港へのバスに乗り遅れそうになり、スーツケースと大荷物を抱えて猛ダッシュをしたりと、思い出すとなんか色々ありました。

もう一度同じような旅をしたいとは思いませんが、こうやって振り返ることができるのは、良い体験だったなと思います。


旅というのは日常を離れますから、日常生活の中では中々体験できないカルマの出来事を体験することが多くあります。

つまり、肯定的にカルマを解消できる手段でもありますから、誰もが行けるわけではありませんが、機会が作れるならば、ほんの数日でも旅行に出掛けることはとても有益だと思います。



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