◎カルマタロット


◎はじめに・・・

あなたがこのテキストを手にしているということは、『タロット・カード』もしくは『カルマの法則』のどちらかに、(あるいはどちらにも・・・)興味があるということだと思います。しかし、このテキストの筆者である私自身の話しをすると、実は、元々、『タロット占いに興味があった』『カルマの法則に興味があった』という訳ではないのです。


【占いを研究した理由について】

実は私は、『この世界の仕組みを知りたい・・・』という欲求に従った人生を歩んだ結果、そのプロセスのある部分で、必要を感じて『タロットカード(及び占い全般)』を学ぶ(研究する)ことになりました。といっても、どこか学校に通ったり、誰かの弟子になったり、プロ占い師の鑑定を受けたりという訳ではありません。自分で購入した本と、多くの人との対話をベースに、数年間、独自の研究を続けたという感じです。


【プロ占い師・・・独立へ】

やがて私は、この数年間の独自研究と修行の結果、一度も誰の鑑定も受けることなく、プロの占い師になり、『占い館』に所属しました。そしてその、『占い館』の活動期間2年で独立することになりました。(この占い館には本当に感謝しています・・・)そしてそれからも、占いや心理学の研究と、武術の修練を続け、やがて、出会ってから数分で、クライアントのカルマを読める能力を身につけました。この時点でカードを使用するセッションは、お弟子さんに譲る形になりました。(私自身、カードを使わないでセッションする技術を身に付けたからです)そしてその後は、個人セッションやセミナーと言う形で、それらの研究成果をお弟子さ、生徒さん、クライアントに指導することにより生計を立てて、現在に至っているのです。


【口コミによる紹介だけで・・・】

ここで(少しだけ特殊かもしれない)私自身のことを書くと、『占い館』と言われる仕組みから離れてからの私は、一切の宣伝活動をしておりません。これは、口コミによる紹介とリピートだけで、現在までの8年間、仕事を続けています。つまり店舗を構えたり、フリーペーパーに広告を載せたり、ウエブサイトを開設したり、DMを出したり、メルマガを発行したり、チラシを配ったりといったタイプの活動を、一切必要としなかったのです。ついでに言うと、6年前から名刺を作るのも止めてしまいました。


【クライアントさんに快適に生きてもらうために・・・】

これは別に自慢のために書いているのではありません。実はこの仕組みは、元々、『宣伝に関する手間や時間やお金といった資源を、自分が本当に研究したい内容のために確保したい』という切実な気持ちから始まりました。しかし、その途上、『クライアントさんに快適に生きてもらうためには、どうすれば良いのだろうか?理論的な方法はおおよそ分かっているんだけど・・・これは、やはり、自分の人生を使って実験して、証明するの一番効率が良いということか・・・』というカウンセラー、コンサルタント的な研究者意識の方が強くなりました。

つまりこの仕組みは、『クライアントのために理論、仮説を証明する』という目的のために、継続して取り組んできた成果でもあるのです。

先に書きますが私がここで伝えたいのは、『この仕組み、方法を使うことで、誰でもが独立して気楽に生きられる』と言うことではありません。しかし、私がこのテキストで紹介する『カルマ・タロット』の原理を、日常的に仕事やプライベートに応用することで、(おそらく現在よりは・・・)プライドを持って、気楽に生きられる・・・あるいはこの情報が、そのヒントになるはずだと確信しているのです。


【カルマ・タロットとは・・・】

『カルマ・タロット』に使用するタロットカードは、『ライダー版・ウエイトタロット』の大アルカナ22枚だけです。そしてこれに、『占い』という前提を超えるために研究された、『カルマの法則的な解釈』を融合させてゆきます。


【カルマの法則とタロットの関係について・・・】

ここで、カルマの法則とタロットの関係について、少し書いてみたいと思います。というのも、(誤解を気にしながら極論を書きますが)『カルマの法則は、占いの研究から導かれたものである』と言っても過言ではないのです。

それは、『なぜ占いは、当たったりハズレたりするのか?』という問題意識から研究が始まりました。つまり、

『同じ人を、毎回同じように占っても、当たることとハズレることがあるのはなぜか?』
『当てやすい内容とハズレやすい内容の違いは何か?』
『当たりやすいお客さんと、当たり難いお客さんがいるのはなぜか?』
『当たりやすい占い師と、当たり難い占い師がいるのはなぜか?』
『当たらない占い師でも、時々、当たるお客さんがいるのはなぜか?』


などのテーマでデータを取りつつ研究を深めたのです。そして、そこで見えて来たのが、一般的に言われる『因果応報の法則(「あなたの行いは返って来ます」というもの。ここでは不理解感情論ではないということ)』に近い内容だったのです。つまり、『占いの当たる因果のある人は当たるし、占いのハズレる因果のある人はハズレる』ということです。

しかし、一般的に言われる『因果応報の法則』では、全てを説明することが出来ませんでした。当たる因果を積んでもハズレるケースや、ハズレる因果があっても当たるケースがあるのです。そしてそこから私は、この『因果応報』の仕組みについて更に深く研究しました。

そして、現在、お伝えしている『カルマの法則(不理解感情論)』へと導かれ、更に『出来事の発生とその後の展開は、カルマ、セット、危機回避の関係により決定される』という結論に達したのです。そしてこれを、先程の『占いの結果』について言い換えると・・・

『占いの結果は、カルマ、セット、危機回避の関係により決定される』

こうなるのです。これをもう少し具体的に書くと、

『その占い師とお客さんの、日々の行い、目標設定の内容、死に対する理解の深さが占いの結果に直接影響する』ということです。

この内容は、『カルマの法則』と『自然動』を学んだ方ならば、(あるいは『小説ライフ・ミステリー』『勉強のコツの小冊子』を一読された方ならば・・・)理解はそれ程、難しくないと思います。

つまり、『カルマ(日々の行い)と意識のコントロールで占いが当たるようになる』ということなのです。


【占いを当てるために具体的にどうすれば・・・】

では次に、『占いを当てるためには具体的にどうすれば良いのか?』なのですが、そのためにいくつかプロセスがあり、特に一番難しいのが、『自分自身のカルマの理解』です。

『世界の仕組み』には、『自分のネガティヴなカルマに抵触する内容は、理解と制御が難しい』という法則があるのですが、これはこの文面から受ける印象よりも、はるかに理解の難しい内容です。しかし当然、自分のカルマの理解を効率化するためにも、いくつかの方法があります。


【自分自身のカルマの理解を効率化する方法・・・カルマ・タロットの有用性】

一つ目は当然、『カルマの法則の学習』です。二つ目も、すでに紹介済みの『自然動(野性の本能を目覚めさせる技術)の習得』です。そして、三つ目は意識的に経験するのがとても難しい、『死に対する理解を深める』というものです。
ではここで、今回ご紹介している、『カルマ・タロット』と、この三つの要素の関係について書いて行きます。

効率化の一つ目、『カルマの法則の学習』については、『カルマ・タロットの実践は、自分自身と他者のカルマの理解を促進する』ということが役に立ちます。体験すると分かりますが、タロットカードを使ったカルマのリーディングは、『自分自身の体験』と『カルマの法則』から、カルマを導くよりも、はるかに効率の良い方法です。

効率化の二つ目、『自然動の習得』については、『カルマ・タロットの実践は、直感力を強化する』ということが役に立ちます。これは、『自然動が出来なくても、カルマタロットがあれば、危機回避が可能である』と言えますし、『カルマ・タロットの学習は、自然動の習得を加速する』と言い換えることも出来ます。すでに『自然動』を学んでいる方にとって、『カルマ・タロットは自然動を、より日常的に応用できる仕組み』ということにもなります。

そして効率化の三つ目、『死に対する理解を深める』については、『カルマ・タロットの実践はネガティヴ・キャンセルになる』ということで役に立ちます。『ネガティヴ・キャンセル』とは、『最悪のことを考えて最善を尽くすことで、ネガティヴな出来事を制御する技術』なのですが、これは『部分的な死を受け入れる準備』でもあります。

『カルマ・タロットセッション』で選択されるカードは、『ネガティヴ・キャンセル』の役目を果たすことになります。つまり『カルマ・タロットは、日常に死を意識することで、純粋に運が良くなる仕組みである』とも言えるのです。

さて、ここまでの内容を難解に感じた人もいるかもしれません。しかし、テキストの本文を読んでもらうと、難解ながらも、納得していただけると思っています。


【口コミ、紹介、リピートについて・・・触りだけ・・・】

あと、内容が前後するのですが、『口コミ』『紹介』『リピート』についてのノウハウ?的な仕組みについて少しだけ解説します。
実は、『口コミして欲しければ、クライアント(お客さん)が口コミしたくなる話法を使うこと』という、ごくごく当たり前、基本的なことなんですが、実はこれが、世間一般の『口コミのための話法』とは違うのです。

まず、世間一般の『口コミの法則』には重大な欠点があります。ここでは、『美味しいロールケーキ』と『北海道産生乳使用、国産最高峰の小麦粉使用。一本一本、職人が丁寧に焼き上げた最上のロールケーキ』の場合で考えてみます。どちらが口コミされやすいか?を考えた場合、一般的には『イメージが伝わりやすい』『価値の高さが伝わる』ということで後者なのです。


【前提が変わると・・・】

しかし実は、『前提』が少し変わるだけで、前者の『美味しいロールケーキ』の方が口コミされやすくなります。多分、勘の良い人ならば、すぐに分かったと思うのですが、後者の『北海道・・・』には、『紹介され代(しろ)』が少ないのです。つまり、紹介する側の個人の感情が、『北海道生乳』などの一般的な情報に打ち消されてしまうということです。これは、紹介されたとしても、『解説を聞くだけで、なんだかその商品の内容が理解出来るから私には必要ないかも・・・』・・・そんな思考が発生する可能性があるということなのです。


【占いに応用すると・・・】

ではこれを『占い』に応用するならば・・・なのですが、実際には全く難しくないと思います。「この前、占いに行って来たんだけど・・・」そうお客さんが話題にして(紹介して)くれる段階で、その話しを聞いたお友達が、『どんな鑑定なんだろう・・・私が行ったらどんなことを言われるんだろう・・・』・・・そんな風に感じられるようなセッションを、毎回、心掛ければ良いということです。

つまりお友達の、「占い行って来たの?どうだった?どんな占いだったの?当たってた?」という質問に、あなたのお客さんが、「大体、当たってたよ・・・タロットと占星術で、○○○って言われたよ・・・」という、『解説を聞くだけで、行かないでも良いやと思わせる鑑定をしてはいけない』ということです。

つまりお客さんのコメントが、「当たってたというか・・・いろいろスッキリしたんだけど、内容は、占いだけど占いじゃなくて、一言では表現できない・・・とにかく行って良かったよ・・・」というようなセッションをすべきであるということです。

これはごくごく初歩的で基本的な内容ですが、実践すると効果のある方法です。(より具体的な詳しい解説は、テキスト本文にあります)
テキスト本文では、他にもいろいろな仕組みを解説していますが、基本は『前提の変更』ということになります。


【最後に・・・カルマ・タロットとは、これまでの占いとは違う次元の価値観です】

ここまで『占い』という言葉を使ってお話しして来ましたが、実は私自身、この『カルマ・タロット』について、『占い』という言葉を使うことに抵抗があります。というのも、『一般的な占い』という前提で、このシステムを観てもらっても、その正体は見えないからです。

ここで、ちょっと話がズレますが、欧米には『グラフィック・ノベル』というジャンル(価値観)があります。これは、ちょっと短絡的に、分かりやすく表現すると、『マンガ(アメコミ)』のことです。しかし、『グラフィック・ノベル』は知る人にとっては、『ただのマンガ』ではありません。そこには、関係したアーチストの芸術家として、表現者として、クリエイターとしてのプライドがあり、その作品の持つ人間的、社会的なテーマがあります。しかし日本語的に、一言で表現してしまえば、『ただのマンガ』なのです。
マンガの素晴らしさを知らない人に、『これおススメのマンガです』と紹介しても、読んでもらえない可能性があります。(※当然、私は、『日本のマンガは世界一ィィィッ!』と確信していますが・・・ええ私は。このマンガの世代ですよ)

何が言いたいか?つまり、私は(少なくとも現在おいて・・・)『カルマ・タロット』を『占い』という枠に納めたくないのです。「あぁ・・・占いね・・・」という間違った前提で、この『真理の伝播』を妨げたくないのです。

ですからテキスト本文では、『カルマ・タロット』という言葉と、『占い』という言葉を、意識的に使い分けています。ご理解下さい。


【このテキストはコピーしてもらって大丈夫です・・・】

ちなみに、このテキストは『COPYFREE(コピーフリー)』です。つまり、『購入者に、何部でもコピーを取る権利を認める』というものです。しかし、少しだけ条件があります。それは『誰かに譲渡するためにコピーするならばテキストの全てをコピーすること』『譲渡された者は、三日以内に(適当な機関に)1000円程度の寄付やお布施をすること』ということです。理由は『部分コピーにより、カルマ・タロットの技術が誤解して伝わり、結果的に贈呈者側の運が悪くなるのを防ぐ』『著者のカルマの転移により、贈呈された人の運を悪くするのを防ぐ』ということです。

ではよろしくお願いします。あなたとあなたの周りの人々の幸福が、よりゆるぎない物になりますように・・・あなたがあなた自身の真理に到達しますように・・・