小学校に寄贈した大型井戸、学校のこと

今回のY.E.B Cambodia-Japan schoolには、大型井戸も一基寄贈しています。






グオンサンさんの話によると、この村は川沿いにある為、井戸を掘ってもヒ素の出る確率が非常に高いのだそうです。過去にも何度か試みた事はあるのだそうですが、やはりヒ素が出てしまい、井戸は無理だと諦めていたとの事でした。

今回もおそらく無理ではないか？という気持ちだったのだそうですが、今回はヒ素が検出されずにとても綺麗な水が出たのだそうです。「本当に奇跡だ。」と言われてました。

支援者の皆さんの気持ちが届いたのだろうと思いますし、本当に良かったと思います。

これまで村では、川の水や雨水を生活用水として使っていましたが、決してきれいはではなく、むしろミルクティー色の水で、動物の糞尿なども交じっていますし、決して衛生的ではありません。

子供の病気なども、不衛生な水が原因となっていることも多いでしょうし、井戸の支援ができた事も村にとっては、大きな恵みとなったと思います。

この井戸も長く村の人達の生活の支えとなることを願います。


カンボジアは今夏休み、１０月から学校が始まります。これから沢山の子供達がこの校舎で勉強をすることになります。

村で初めての小学校、待ちに待っていた小学校。今まで舟に乗れなくて学校に通えなかった小さな子供達も、これからは安心して学校に通うことができます。

孫が川で溺れないかと心配して、孫の帰りを毎日川べりで待っていたおばあちゃん達も、もう心配しなくてよくなります。

みんなそれぞれ未来への希望を胸にこれから学校に通い始めることでしょう。

そして今この学校に通う子供達が大人になって、またその子供達もこの学校で勉強をすることになるはずです。

そしてその時に、「お母さんやお父さんが子供の頃には学校がなくて通うのが大変だったけれど、日本の人達がこの村にこの学校を建ててくれたんだよ」という話が言い伝えられてゆくなら、こんな嬉しいことはありません。

これからこの先何十年と、この学校に沢山の子供達が通うことになると思います。支援者の方のご寄付は、学校となり、これからもずっと村の子供達を支援し続けることになるのだと思います。