松本人志 愛 (朝日文庫)/松本 人志

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ダウンタウンの松ちゃんのファンというわけでもないのですが、目に留まり読んでみました。

インタビューをまとめられた本で、第1刷が2000年で12年前の内容ですから、現在の松ちゃんの心境や思いとは違う部分もあると思います。

著書の中では、映画は撮らない、結婚もしない、と書かれてましたが、実際に両方ともされてますが、12年もの歳月が経てば、当然ですよね。

「俺は天才で、凡人には俺の気持ちはわからん」的な目線で書かれているので、普通に読むとかなりの上から目線の内容ではありますが、キャラを考えても、あまり謙虚でも逆におかしいですし・・・。

私がこれまでお世話になってきた尊敬する方々も、そういえば同じような事言ってたな・・・と重なるようなところもありました。

おそらくあるレベル以上にいる人達の目線は、こんな感じなのではないか?と。物の見方、考え方、見えている景色、スピードなど全て違うのだと思います。そう考えると、上から目線には感じませんでした。

私にはまだまだその気持ちはわかりませんが、誰よりも考え、試行錯誤し、沢山失敗し、挫折も経験し、リスクを背負い、妥協せず、道なき道を歩き続けている・・・そんな人の目線なのかも知れないなと思いました。

バラコミの理論の中に、「人の三倍仕事をすると上位者、下位者の立場が逆転し、その環境の中で主導権が手に入る」という話があります。

人の三倍仕事をするというのは、具体的には「三倍速く終わらせる」「三倍の時間働く」「三倍たくさん働く」「三倍リスクを背負う」「三倍楽しく働く」などです。

言葉でいうと簡単ですが、実際には中々出来るものではありません。

例えば、サラリーマンから独立するのも、「人の三倍~」を経験した結果、そこに至るのではないかと思います。

この「人の三倍~」をずっと繰り返し続けると、そんな境地になるのかも知れませんね。

そう考えると、確かに上から目線にもなります。

本の一節で、「俺とか才能ある人を見て、わがままという奴がいるけど、そいつに俺と同じ位の才能があったらもっとわがままになるやろ」というような一文がありましたが、妙にうなずけました。

人はつい自分と同じ目線で相手を判断してしまいがちですし、その人が見せていない影の努力や、今の状況に至るまでの苦労を知らずに、表面的な部分だけで判断してしまうことがあると思います。

私も気をつけなくては~と思います。

仕事に関しては、人の三倍を目指していますが~まだまだです。


ちなみに最近書かれた本はあるのかな?と調べみたら、想像以上に沢山出版されているのに驚きました。

この1~2年は出版されてませんが、この本から12年たった、今の松ちゃんの心境はどんなものなのかと少し興味が湧きました。



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