ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野 圭吾

¥1,680
Amazon.co.jp

つい先日発売されたばかりの、東野圭吾さんの新刊です。

東野圭吾さんといえばミステリーですが、この作品はミステリー

ではなく、心にジーンとくる小説でした。

ありとあらゆる相談にのる、風変わりな「ナミヤ雑貨店」

面白半分の子供の相談から、人生の岐路に立たされた

様々な境遇におかれた人達の相談まで、ポストに相談内容を

入れておくと、翌日に回答がもらえるという・・・。

そんな雑貨店を隠れ家にしたチンピラ達が、悩み相談の回答を

書くことになり、そして相談した人達のその後の人生から、

色々な事がつながってゆく・・・。

時空を越えて、伏線を巧みに張り巡らされて描かれた作品で、

ぐいぐい引き込まれながら、一気に読んでしまいました。


仕事柄、私だったら、どんな風に回答するだろう・・・とも

考えながら読んでいました。

そして相談を受ける波屋さんの、相談者がどんな気持ちで

この手紙を書いているのかを真剣に考える様子、その姿勢、

そしてアドバイスの話法や言い回し、本当、名カウンセラーでした。

相談の回答について真剣に考える様子、

自分のアドバイスが果たしてあれでよかったのか?

その後、相談者の人生がどうなったのか?

ずっと葛藤し続けながら、死ぬ間際にそれを確認したいと思う波屋さんの気持ち、

一生懸命回答を考えているチンピラ達、

相談者達の心の葛藤など、

感情移入しながら共感し、思わず応援したくなる・・・

そんな感じで読み進めていました。


途中何度かぐっとくる場面もあり、

モスバーガーで、涙しながら読書にのめりこんでいる私、

はたから見たら、ちょっと変だったかも知れません・・・。




お仕事ブログはこちらです。