聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)/阿川 佐和子

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ニュースキャスターの阿川佐和子さんの著書です。

阿川さんの対談での苦労話、失敗談なども含め

とても率直でユーモアの溢れたお話に、

ぐいぐい引き込まれて読んでしまいました。

ご本人はとても謙虚に謙遜されて書いておられるのだと

思いますが、毎回の対談で緊張されているお話、失敗談、

対談中の心境について書かれているのを読むと、

これほどの方でも、こんな気持ちで取り組まれているのか・・・。

と少しホッとしました。

私が毎回セッションで、緊張していたり、焦っていたり、

反省点が山盛りで落ち込んだりしているのは、当然だな・・・と

まだまだ修行が足りないなと改めて思いました。


阿川さんの失敗談の中で、対談前にインタビューの内容や

質問事項について、準備をしすぎたあまり、対談当日、

相手の話が全然聞けていなかった・・・というような内容が

書かれていました。


私自身も、特に継続セッションの方の場合や、

セッションのテーマが分かっている場合は、事前に準備をします。

次回のセッションでは、このカルマについてお話しなくっちゃ、

この理論を解説しなくっちゃ、と色々準備しすぎてしまい、

つい、カルマの理論を伝える事に、一生懸命になってしまうことがあります。

また、お話を聞きながらも、「あぁ、このカルマ、

どう解説したらいいのだろう・・・」と考えてしまうと、

そちらに意識がいってしまう事があります。

特に、複雑で難しいテーマの場合は、そうなりがちです。


その時は、私も必死ですし、頭がいっぱいで、

後から、「あぁ、やってしまった・・・」と気付き、落ち込み、反省します。


阿川さんの本にも、対談の準備はするけれど、

当日は、とにかく話が脱線しても、相手の話に沿うべき・・・

と書かれていたように、セッションでも全く同じことが言えます。

まだまだだなぁと思います。


本を読みながら、そうだよな、そうだよなと共感しつつ、

自分自身が出来ていない事が沢山あって、

反省しつつ、再確認できました。


阿川さんの文章は、とても謙虚で、飾ることなく、

読んでいてとても爽やかでした。

30回お見合いをしたけれど、結果、実を結ばず・・・

と書かれていて驚きましたが、

こんな風に年齢を重ねたいなと思うところが

色々ありました。