映画 「源氏物語 千年の謎」 見てきました。

$Heal the World ♪


キャスト陣も豪華でしたし、豪華絢爛な平安貴族の様子は

映像的にもとても素敵でした。


「カルマの法則」どおりに物語が展開していくので、

それぞれの人間関係を、カルマ論にすりあわせながら

見ても面白いのではないか?と思います。

これ以降、映画の内容にふれます・・・。(ネタバレです)





みどころの一つだと思いますが、源氏を愛するあまり

六条御息所の生霊が、源氏の愛した女性達(夕顔や正妻の葵の上)

のもとに現われ、呪い殺してしまう場面があります。


ここで描かれている「生霊」は、バラコミ的に表現するなら

「不理解感情」と考えるとよいかと思います。

バラコミでは、こういった「霊」や「生霊」などは

扱いませんが、「不理解感情」と考えることで、

理解が進む場合もあるのではないかと思います。


このカルマ、元はと言えば、帝の寵愛を受けていた桐壺更衣、

(源氏の母)が、彼女への嫉妬心に燃える帝の正妻・弘徽殿女御

の生霊によって、源氏を産んだ直後に、呪い殺されている

事から始まります。


その不理解感情は、亡き母、桐壺を思う源氏の気持ち、

さらに桐壺とそっくりの藤壺を想うせつない気持ちに

転移しています。さらに源氏から、六条御息所にその不理解感情が

渡された結果、夕顔と葵の上を呪い殺してしまったとも

考えることが出来るのではないかと思います。


源氏の立場から考えると、葵の上が源氏の子を産んですぐに

亡くなった事ということから、源氏を産んですぐに桐壺を亡くした、

父親の帝のつらい気持ちを理解させられた。ということになります。


さらに、この物語を書く、紫式部の藤原定家への想いも、

六条御息所の源氏への想いと重なっています。

この「実らぬ恋へのせつない感情と、嫉妬のカルマ」

が、延々と連鎖しています。


六条御息所も紫式部も、最後には、自ら宮を離れることになります。

おそらく出家だと思いますが、バラコミ的にも、

物理的距離、精神的距離を取るということは、

カルマが解消につながります。

特に「出家」は、家族との関係を絶つ、

神仏に仕える身となる。様々な修行に励む。

ということですから、最も有効な方法のなのだと想います。


映画では、「生霊」が、嫉妬の対象の相手を呪い殺して

いますが、バラコミ的に言えば、不理解感情が病気の原因の一つ

である。と考えると理解しやすいのではないかと思います。


昔々に漫画で「あさきゆめみし」を読んだことを思い出しました。

源氏物語は、色々な作家の方が、現代語訳をされていますから、

もう一度、ちゃんと読んでみたいです。