先のブログで書くべき内容でしたが、今回の学校建設の

支援者の代表として下記のような内容を伝えました。


今年、日本は大きな震災や台風があり、本当に沢山の方が

大きな被害に遭い、今なお苦しんでいる人達が沢山います。

すでに多くの方が震災や台風の被災地に向けて多くの

寄付をしていたり、支援者それぞれも決して楽ではない

状況の中で寄付をしています。寄付の為に節約をしたり、

大切な貯金やお給料から寄付をしていたりします。また、

多くの支援者がとても高額の寄付をしています。

中には大切な退職金をすべてこの寄付に充ててくれた人もいます。

そして、そんな一人一人が、カンボジアの村の人達に

ほんの少しでも力になりたいという気持ちで

学校建設の為に支援をしています・・・そんな話をさせて頂きました。


そして、今回の学校建設は、私達支援者一人一人の夢でもあり、

希望でもあるということ、子供達の未来の可能性が広がる

ことと村の発展を強く願っていることも伝えました。


支援者の方一人一人の思いを伝え切れたとは決して思いませんが、

代表としてできる限りの気持ちを伝えてきました。


そして、今回私がブラサット村の滞在でお世話なったのが

村の一番の有力者であるグオンサンさんです。

$Heal the World ♪


私もお会いしてびっくりしたのですが、

このグオンサンさんは、

現在バッタンボン州の裁判長をされていて、

首相のご家族の弁護士も務めておられた方なのです。

この村から過去大学まで行った人がたった5人で、

グオンサンさんがその初めての人だそうです。

(大学は首席で卒業だそうです。政府や国王から

表彰も受けておられました・・・)


とても丁重にもてなして頂き、終始私は、恐縮していました。

村の方達、そしてグオンサンさんから、支援して下さった方へ

本当に沢山の感謝の言葉を頂きました。


その言葉一つ一つを書きたいのですが、ごめんなさい・・・。

正直、このブログではすべて表現することが出来ません・・・。

何故なら、支援者の方への感謝の気持ち、学校への想い、教育への想い、

などについて、私が村に到着してから、村を発つ寸前まで、

ずっーーーーーーーと止まることなく語り続けておられました。

今このブログを書きながら何から書けばよいのか?

どう伝えればよいのか?と悩んでいます。

ただ、とにかく表現しきれないくらい、支援者の方への

感謝の思いでいっぱいだったことをどうかご理解下さい・・・。


支援者の方にこの感謝の気持ちをどう伝えたらよいのだろう・・・。

としきりに言っておられました。


グオンサンさんも、とても貧しい時代を生きて、

その昔、川を泳いで学校に通い続けたと話していました。

教科書が濡れないように、片手に教科書を持ち、その手を

高くあげて泳いだのだそうです。

今の自分があるのは、とにかくどんなに厳しい貧しい状況の中でも

勉強し続けた事、食事をしながらも勉強したこと、

夜も勉強したいから何とかできないかと、

釣った魚の脂でランプを作って灯りを作ったことなど

昔の思い出を沢山話してくれました。


だからこそ教育の大切さを痛いほど感じていること。

そして、昔からの自分の夢を日本の支援者の方が実現してくれたことは

感謝してもしきれない。本当にこの想いをどうやって伝えたら

よいのだろうか・・・。と終始言っておられました。


また、この村には今まで学校がなかったわけですから、

この学校建設は村の歴史を変える第一歩になります。

日本の支援者の方が、この村に初めての学校を作ってくれた

ことは、後世に渡って責任をもって伝え続けますと

言ってくれました。


そして、必ず、三倍の恩を返しますとも・・・。

それは、学校を大切に管理すること。

子供達がしっかりと勉強できる環境を作ること。

さらに、未来のカンボジアの力になるような人材を育てること。

日本の支援者の方が自分達も大変な時に節約をしながら、

カンボジアの為に寄付をしてくれた事を決して忘れないこと。

これが、自分達の考える三倍の恩返しであると。


とても熱い思いと感謝の気持ちを沢山伝えてくれました。

当初、学校を建設した後の管理について、私自身も少し

心配がありました。私達支援者は、学校を建てるまでは

できますが、実際に学校を運営するのは村の人達だからです。

しかし、今回グオンサンさんにお会いして、この問題について

安心することができました。


「日本の支援者の方がカンボジアの為に寄付をするのは

もちろん大変だけど、運営していくことはもっと大変なんだ。

村の一人一人がそれを自覚して、しっかりと運営しなければ

ならない。何でも支援者に頼るのではなく、自分達でできることが

自分達でやらなければいけない。」と、村長さんや校長先生に

喝を入れておられました。

早くも学校運営についての会議が開かれていたり、

子供達の学力が上がる為の方法や提案をしていたり、

本当に熱心です。

教育制度については、日本はとても進んでいるはずですから、

ぜひ私達にアドバイスを下さいと意見も求められました。


$Heal the World ♪


これからも、この村の学校の発展の為に、私達の出来る支援や

協力をし続けたいと思いました。

学校を建設して終わるのではなく、これからが本当のスタート

なのだということを現地に行って強く感じました。


ちなみに、こちらが学校の建設予定地なのですが・・・、

$Heal the World ♪

残念ながら、すっかり水没しています・・・。

一か月位すると水位が下がり地面が出てくるそうです。

このような状態に備えて、土を盛って高台にしてから

学校を建設するそうです。

土を盛る費用は最終的にはグオンサンさんが負担するつもりだそうですが、

村の人達全員が、僅かでもお金を出しあうことで、

自分達の学校であることを自覚したり、学校を大切にする気持ち

を養うことが出来るので、そのような協力体制を作ってゆきます

と話されていました。