私を離さないで

先日見た映画なのですが、独特の世界観、そして

とてもとても複雑な気持ちになる、映画を見た後、

その余韻がずっと心に残るような映画でした。

ストーリーは、自然に囲まれたへルーシャムという全寮制

の学校に通う、幼なじみ３人の日常が、淡々と描かれてゆきます。

外の世界から隔離されたその学校の寄宿生達には、ある秘密があり、

映画の美しさとは、うらはらにとても残酷なストーリーが

描かれています。

次第に明らかになるその秘密と、介護士（世話人）提供者（ドナー）終了（死）

これらの言葉の意味を受け入れるのに、少し時間が掛かりました。

映画の中の世界ですし、現実的にはありえない話ですが、

今自分が豊かに平和に生きている現実は、誰かの犠牲の上に

なりたっているものであり、今回の地震もしかり、

また、低賃金で働いている、途上国の貧しい人々に支えられている

現実などを考えると、ある意味現実的な話として置き換えて

考えることも出来るのかもしれない･･･。

と思いました。

自分の知らない所で、状況は違えど、この寄宿生達のような

立場になっている人達がいるのかも知れない。そして、

その人達のおかげで、自分が豊かに生きることが出来ている

のかも知れない。と考えると、とても苦しくなりましたし、

全てに感謝しなくてはいけないと感じました。

見終わった後、間違いなく、「すっきりしない」映画ですが、

私としては、考えるきっかけもらった、よい映画でした。

　

･･････････････････････････

お仕事ブログはこちらです⇒ http://blog.livedoor.jp/sachie0919/

バラコミＨＰはこちらです⇒ http://www.balacomi.com/