2010年

私は精神科閉鎖病棟にいた。

廃人だった。

感情もなかった。

ただぼーっとテレビを観てた。

サッカーが流れてた。

別にサッカーなんてまったく

興味なかった。

でもなんとなく

ずっと観てた。

とにかく走る選手がいた。

どんな状況でも諦めず走る選手が。

それが長友佑都選手だった。

釘付けになった。

感情が蘇るのがわかった。

とにかく走る。

ボールを追い続けて。

それからサッカーの虜になった。

後からそれが2010年南アフリカワールドカップ

と知った。

人生を諦めようとしていた廃人を

蘇らせてくれたのは

長友佑都選手の走り。

サッカーは人生だ。

そう思った。


SHISHAMOの

明日も

を聴くとその時の気持ちが

蘇る。

私もヒーローに土曜日会いに行く。