実家はアメリカの田舎の丘の上。

周りには何もないのどかな場所。

体と精神を休めるにはこれ程いい場所はない。

引っ越そうと決意を決めてからは、心がうきうきした。確かに将来が見えない不安はあったが、新しいことを始める期待が心に明るい光を差し込んだ。

実家には実の母と母の再婚相手が住んでいる。
田舎だから家のサイズがばかでかい。

自分達にはプールサイドのお部屋を貸してもらった。
まずはエンジニアの資格が取れる学校を、日本にいるときに暇な時間で調べてあったからすぐに入学手続きをした。

彼女はこの機会に、大好きなヨガと会計士の資格の勉強をするらしい。

2人で勉強する機会を与えてくれた環境といつも変わらず応援してくれる母に感謝した。
周りの協力がなくては、出来なかった事ばかりだ。途方にくれてたに違いない。

この時、人の温かみを感じ、自分も人が困っているときには助けられる与えられる人になろうと決心した。

弱っているときには、人のありがたみがわかり、謙虚に学ぶ力が強くなるような気がした。

程なく実家に帰ってきてから、リーマン・ブラザーズが破綻した。

今までにみた事ないくらい毎日テレビでは悲観的なニュースばかりだった。

家を追い出された人達、借金が返せなくなった人達、仕事をクビになった人達、事業をたたまざるおえなくなった人達。

大変な時代になったぞと感じ、自分も途方に暮れた。

これから世界はどうなって行くのだろう。
ちゃんと食べていけるのだろうか。
一生実家に頼る事になったらどうしよう。

不安から何かに没頭したくて、毎日朝から晩まで猛烈に勉強した。

現実から逃れるために、勉強した。

手に職をつければ、安泰なはずだ!

次に続く