パリ2日目
日曜日。
パリは日曜の店舗営業が小規模な生鮮食料品 生花店などを除き
法律で「禁止」という営業制限があるそうで。
お店 企業ETC・・・殆どお休み。
そんな訳で 私達もパリ滞在5日間のうち唯一お休みできる日ということで
ちょっと足を伸ばして
モンサンミッシェルに行ってみることにしました。

モンサンミッシェルはパリから300キロ離れた場所にあり 
バスツアーで行くことが多い観光地なんですが
今回はヨーロッパの新幹線TGVとバスを乗り継いで自力でモンサンミッシェルに挑むこと(大げさ!)にしました。

前の晩 パリに住み活躍してる日本人を中心とした方々に 歓迎パーティを催していただいたのですが
その席で「モンサンミッシェルに自力で行く」という話しをしたら
その場にいたほぼ全員が あきらかに困惑な表情をしたので
フランス語が全く分からないのに無謀な計画をたてたのか・・・
もう2万円位する往復のTGVとバスのチケットを購入してしまったし・・・と一瞬真っ青になりました。
とりあえず TGVの乗り方や バスの乗り継ぎ方 終バスに乗り遅れるとパリに帰ってこれなくなる・・・等の
注意事項を教えてもらいました。


パリの玄関口モンパルナス駅

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画像の上をクリックすると 写真が大きくなります
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問題点その1。
レンヌ方面に向かうTGV北大西洋線は モンパルナス駅が発着駅となる。
私達はこれから8時12分発のTGVに乗り まずはレンヌ駅に向かう。
TGVのチケットは日本で事前に購入していたのでTGVに乗ればいいだけだけれど
国鉄モンパルナス駅って横に20本以上のホームがズラ~っと一列に並んでいて広い駅。
列車が何番線から出るかはその列車がホームに到着しないと掲示板に表示されない。
アナウンスされても何言っているかわからない。
ただただ掲示板を見ているしかありませんでした。


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問題点その2。
乗車券に刻印を刻印専用機で押す。(押していないと罰金)
この刻印の機械が言うことを聞かない。
しょうがないのでライフル持った警備員に身振り手振りで質問したら刻印の仕方を教えてくれました。
モンパルナスの駅ではライフル持った警備員が2~3人一組で見回りしている。
それだけテロの可能性が高いって事なんでしょうかね?
後で分かったことですが 事前に購入した切符は刻印を押す必要がんなかったようです・・・。


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問題点その3。
このルートは需要が多いため 2本のTGVが併結されている場合が多い。
2台のTGVは車両渡りが出来ない上に 車両を乗り間違えると罰金!!
初めて乗るTGVの自分が予約した列車番号を探すなんて不可能。

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これまた 身振り手振りで車掌さんや乗客にチケットを見せながら教えてもらい何とか乗車。


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国鉄モンパルナス駅からレンヌ駅まではTGVのノンストップ便で2時間。
パリ市内を過ぎると車窓はすぐにのどかな田舎風景に変わりました。

10時30分 レンヌ着。
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バスの時間まで少し時間があるので 駅前のカフェで一休み。
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11時40分 モンサンミッシェル行きのバスに乗り込み一路モンサンミッシェルへ。
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13時 モンサンミッシェルに到着。


目の前にはTVや写真で見る通りのモンサンミッシェルが(笑)。
まさに大好きなハリーポッターの世界。

前の日に ものすごく風が強くて お天気が悪くて 寒いと脅かされていたのに
お天気が良くて暖かい。
ラッキーなのか 普段の行いが良いのか。(笑)


日曜日なのに 多くのお店が開いている。
さすが観光地!
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さっそくモンサンミッシェル島内散策。
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まずはモン・サン・ミッシェルの言葉の意味ですが
 ・モン … 山
 ・サン … 聖
 ・ミッシェル … ミカエル(軍事をつかさどる神、大天使)
つまり「聖ミカエルの山」って言う意味。
モン・サン・ミッシェルと呼ばれる前は ケルト人の聖地で「モン・トンブ」と呼ばれていたそうです。
「モン」は山
「トンブ」は死者。
「死者の山」
8世紀になって 大天使ミカエルのお告げを受けたアブランシュの司教がこの地に教会を建て
以後800年にわたり増改築を繰り返した教会。
特に12~13世紀に一番改造が進んだとのこと。


まずはサン・ピエール教会を見学。
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モン・サン・ミシェルの街の中にあって修道院に行く途中にあります。
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サン・ピエールに捧げられたモン・サン・ミシェル教区の教会 Eglise Paroissaile は、
聖ミカエルの信仰がこの地に移って来る以前からあった古い聖域に建てられた教会です。
この教会が最初に建てられたのは、おそらく11世紀まで遡り 15世紀後半に増築されました。 
教会は 19世紀末には大修道院が廃墟となると代わって巡礼者を迎えるようになりました。
大天使ミカエルを祀った礼拝堂には 1877年になって銀製の聖ミカエル像が置かれています。
聖堂にある小さなシャペルに現在でも聖ミカエルの立派な像が置かれています。
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モンサンミッシェル修道院
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モン・サン・ミッシェル修道院(現在もベネディクト派の修道院として使用されている)は
フランス西北部のノルマンディー半島の付け根付近のモン・サン・ミッシェル湾に在る
周囲約900mという小島の頂上に造られた修道院です。
言い伝えに寄れば709年に司教であるオヴェールの夢枕に大天使ミカエルが現れ
大天使を祀る聖堂の建設を命じたといいます。

島の頂上(トンブ山、標高約80m)に建てられたので かなりの難工事になり
完成したのは16世紀頃と言われてます。
11~12世紀にはロマネスク様式の僧院が出来上がり 
13世紀にはゴシック様式の教会が造られました。
途中の14世紀には英仏百年戦争の巻き添えを喰って 修道院の周囲には 城壁や物見の塔などが造られて要塞化しました。
建築様式は長期間に渡った工事の為ロマネスク ゴシック ルネッサンスなどの様式が併存しております。

島へは干潮に干潟を通って行かなければならなく 満潮の時は潮の流れが速くて危険でした。
19世紀になってようやく防波堤が築かれ 1870年には島と陸を繋ぐ道路が出来上がり
ようやく安全に島へ渡れるように成りました。
しかしこの工事により砂が集まって来て 今では海水が無くなり干潟になってしまい、海の中に浮かぶ昔の姿が見られなく成りました。
モン・サン・ミッシェル修道院とその湾が世界遺産に指定されたのは1979年でした。
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日本語のオーディオガイドを頼りに見学スタート。

まず1番最初に目に飛び込んできたのは ケルト特有の彫刻の数々。
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途中にあった水道の蛇口。
今は陸地から水道がひかれていますが 当時は陸地から水を運んで その水を使って生活していた。

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先端部分に聖ミカエルの像がまつられています。
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1023年~1080年くらいに作られた「修道院付属教会堂」
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天井は木製。
「世界ふしぎ発見!」でも紹介されていましたが、教会の重さを軽くするために
船の設計技術をつかって天井を木で作ったとのことです。


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天国に行くか地獄に行くか 天秤で量っている聖ミカエル

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そしてこの教会の横にある回廊僧院へと抜けていきます。

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回廊は僧の方々が瞑想を行った場所です。


回廊に続く僧院は全部で3層に別れていて 一番上から下に向かって進んでいきます。
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一番上は「聖職者」 
2番目は「貴族」
3番目は「平民」の地位を表しているらしい。

        
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3層のうちの一番上にあたる場所。
修道院の僧の方の食堂


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層のうちの2番目にあたる場所。
僧の方の「騎士の間」

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このあたりは壁の厚さがとても厚いです。
わかりまよね?
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また モン・サン・ミッシェルの地上から上階に荷物を運ぶのは下の写真の中に
人間が入って これをまわして荷物を釣り上げていたとのこと。
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大変な労働です。
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修道院の僧の方はその一生をこの修道院で過していたそうです。
そして亡くなった時にはこの台の上に乗せてお葬式をされたそうです。
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台には、人生の始まりから終わりを示すアルファベット(英語でいうところのA~Z)が
ギリシャ文字で刻まれています。
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AとZに相当するギリシャ文字「AとΩ」が刻まれています。


さらに 貴族の巡礼者を迎えるための「来客の間」を抜け 
平民の巡礼者に食事や宿を提供していた「布施分配所」に到着。
ここが一番広い部屋です。
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たくさんの柱で上に立つ建物を支えています。

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明るい光が差し込んできます。

これで3層にわたる僧院の見学が終わります。
僧院を出て再びノルマンディ地方や 教会を頭上に見ながら下へ降りていきます。

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この角度から見るのが 3層になった修道院が一番分かりやすく見えます。

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モンサンミッシェル内の見学も終わり
次はいよいよ昼食。
モンサンミッシェルといえば 名物「プラールおばさんのオムレツ」
(最近有楽町の国際フォーラム内にオープンしたそうです。)なんですが
賛否両論がありまして・・・

今回はどうしてもガレットが食べてみたいので
「Terrasses Poulard(テラス・プラール)」に行ってみました。
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ガレットとはそば粉のクレープ。
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日本語のメニューもありました。
日本人の観光客が多い証拠ですね!


これが念願のガレット
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チーズやトマトやハムが入った 主食ガレット。

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デザートのクレープ。
生クリームが添えてあって とても美味しかったです♪
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そして モンサンミッシェとのお別れ・・・。
この修道院どこかで見たことがあるなと
ずっと思っていたんですが
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「ルパン三世 カリオストロの城」です。
コマーシャルをはじめ 色々な映画やアニメのモデルになっていたんですね。


17時15分
行きと反対の順路を経て パリへ戻っていきます。

21時11分 モンパルナス駅へ無事到着。

The next time・・・

 

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