ぷよの放課後デイサービスでの
ケガを受けて、いろんな気持ちが
巡った。

きちんと報告してよ!
大切にしてよ!
仕事なのに、気を抜いて
るんじゃないの?
わたしの、思いを
受け取ってくれてない。
いやいや。
どんなに気をつけていても、
事故は、起こる。
悲しいけど、最悪なことも、
起こるときもあるだろう。
じゃあ、わたしは、
危なくないように、
ぷよを、がんじがらめにしたいのか?
したい。したい。したいー!!
心配にがんじがらめになってる
たんぽぽがいる。
わたしは、ぷよに、
どんな風に生きて欲しくて、
そこを、選んだの?
自分で、体験して、自分で、
学んで欲しくて。
世界は、広いって、
知って欲しくて。
ぷよの居場所になって欲しかったから。
だったら、たんぽぽの
することって何?
危ない!
て、がんじがらめにすることじゃぁ、
ない気がする。

ぷよは、今回、痛い目に合った。
危ないって、知れた。
それは、先生方も、一緒だろう。
じゃあ、これから、どうしたら、
いいかなぁ?
て、ぷよが、学んでいくだろう。

ぷよちゃん。
頭打って、痛かったよねぇ。
すごい怖かったでしょう。

そう、言うと、
ぷよが、頷く。

じゃあ、次から、どうしたらいいか
わかるよね?

また、ぷよが、頷く。

ほんとに、わかったか
どうかは、わからないけど、
自分で、体験して、自分で、
選んでいって欲しいなぁと、思った。

ふと、思い出したんだ。
たんぽぽが育ったところは、
山の山の上で。
ふつーに、三メートル級のケモノ道が
そのまんま道になって、すぐ隣は、
崖みたいなところばっかりだったな
って。
だけど、誰も、落ちは、しなかった。
だって、落ちたら、ほんとに、
やばいから。

じゃあ、なんで、そう学んだかって
言ったら、
多分、こどもだけで、行動して、
体験して、知ったから。
親の危ないよ!
だけじゃあ、やっぱり
わかんないもん。
こどもたちだけで、考えて
行動して、体験していったん
だろうなぁ。

たんぽぽは、ぷよに、
そんな経験をして欲しくて、
放課後デイサービスを、
選んだ。

安全な、練習の場では、
あってほしいけど、
これからも、いろんな経験を
増やしていって欲しいなぁと、
思った。