8月19日(木) 保護、入院 | FIVキャリア、さっちゃんの里親さんを探しています。

FIVキャリア、さっちゃんの里親さんを探しています。

2009年8月19日、保護した子猫は猫エイズキャリアでした。

幸せになれるように仮名は『幸』にしました。

幸せにしてくれる里親さんを探す日々をつづっていきたいと思います。



さっちゃんと出会った経緯を詳細を記していきたいと思います。


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8月19日木曜日。




美術館へ行った帰り道、夜19時半頃の事でした。




私の最寄駅の向かいには大通りに面した焼鳥屋さんがあるのですが、


その焼鳥屋さんの脇をさっちゃんはヒョロヒョロと一人歩いていました。




元々その焼鳥屋さんの奥さんは猫好きらしく、野良猫に店先で餌をあげている人なので、


店先に猫がいて、シーズンになると子猫がいるのは見慣れた事なのですが・・・






帰宅の途につく人達が何人も横を通り過ぎているのに逃げもせず、ふらつきながら




『ニャー・・・』




と不安そうに母猫を呼んでいるであろう、悲しそうな鳴き声をあげていました。


野良の子猫がそんな風にしているなんて、明らかに異様な光景でした。





私がそっと近寄っても逃げず、手を出して背中をなでると



『ペタン』



、とその場に座り込み・・・。




覗き込んだその顔は眼ヤニで閉じ、鼻水で口回りはガビガビでした。






たまらず私はさっちゃんを抱きあげました。


抵抗するだろうと思い自宅まで連れて帰れるか分かりませんでしたが・・・


予想に反してさっちゃんは約5分、家に到着するまでの間一切抵抗する事も鳴き声もあげず、


私の腕に抱かれていました。




家に到着してまずコットンで眼ヤニを取り、鼻水を拭きました。


やっと『ぴゃー』という鳴き声をあげていました。



撫でると本当に







骨と皮・・・・・






でした。



とりあえずタオルを敷いた洋服ケースに入れましたが、


猫缶を温める為に離れると『ぴゃー!』、と力を振り絞った声で鳴いていました。


缶詰は口に持って行っても食べませんでした。




そして私を驚かせたのはさっちゃんが歩いてもすぐ転んでしまい、


自分では起き上がれない事でした。


私が撫でるのにも転んでしまい、起き上がらせても『コロン』と転がって動けないのです。


FIVキャリア、さっちゃんの里親さんを探しています。-090819


私は子猫を哺乳瓶から育てた経験がありますが、このように弱った子猫と関わったのは


人生で初めてだったので今この子に何が起きているのかもわからず・・・。






『このままじゃ危ない・・・・・』







と思い即タクシーを呼び、さっちゃんをキャリーに入れ動物病院に向かいました。


時間はたしか20時頃です。



夜間緊急診療をしているその病院までの約20分の間も私が撫でるのを辞めると




『ぴゃ~・・ぴゃー!』



とか細い声で鳴いていました。






しかし段々その声も聞こえなくなり、さっちゃんはキャリーの中で動かなくなりました。



私は




『まさかもう・・・・・』




と最悪の状況を想像して涙が出てきました。


さっちゃんのおなかや首元に手を当てても呼吸を感じる事が出来なかったからです。







歯がゆい20分の後、動物病院ですぐにさっちゃんを診察室に入れてもらいました。


待合室でまっていたのですが、その間もこれから先生に呼ばれて告げられる最悪の事を想像していました。



『幸』と名付けたのは診察室に呼ばれるまでのこの時間です。


診察に際して名前を付けなければいけないので、オスかメスかわかりませんでしたが、


幸せを願って『幸』にしました。


ベタですねw





約10分程経った後でしょうか。


診察室に呼ばれ、動悸が激しくなったのと同時に血の気が引くのを感じながら、


診察室に入った私の目に入ってきたのは、タオルの上に横たわったさっちゃんの姿でした。








私はその姿に『死』を感じました。






・・・が、次の瞬間先生は淡々と説明を始めました。


『極度の栄養不足による低血糖』と『猫風邪』との事。



そして点滴して血糖をあげれば大抵は回復する見込みがあるとの事。


その時のさっちゃんは体重約500g。


血糖はわずかに11しかありませんでした。




とりあえず先生の命が繋がった事を理解した私は安心からか、


さっちゃんの痛々しい姿にか、涙が出てきたのでそれを拭きつつ先生の話を聞きました。





入院が決まったので、受付で前受け金2万円を払い私は電車で家に帰りました。


時間は確か21時半~22時頃の間だった気がします。




なんだか久しぶりに泣いたからか、怒涛の夜の終幕に安堵したからか


『ボーっ』 としながら。



さっちゃんの退院後の事を考えながら。


さっちゃんが元気に退院して、愛してもらえる里親さんにすぐにもらわれるのを想像しながら・・・








しかしこの時は次の日に告げられるさっちゃんの


『猫エイズ陽性』


も、今現在の状況を全く想像出来ていませんでした・・・。










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『いつでも里親募集中』さんに掲載して頂きました。(関東)


その他の里親募集サイトさんにも今後いくつか掲載して頂きたいと思います。


今の所は『little cats』さんを考えていますが、他にも探さねば・・・です。



19日以降の事は明日以降記して行きます。




9月1日のさっちゃんです♪(=⌒▽⌒=)

ヒモ状の物が好きみたいです。


早く里親さんに一杯遊んでもらいたいね!