★カタカムナ 生命の神業15 【鉄のウタ】

 

 

★このブログは2022.3.17にyoutube配信した内容をそのまま まとめたものです★

こんにちは! ゆかりです

今回は カタカムナ 生命の神業15
【鉄のウタ】 です

大野朝行さんのホームページを参考に
お話しさせていただきます

3つの項目になります

1.鉄のウタ
2.日本の鉄文化
3.タタラ場

これは、生命の神業12 で 特殊な鉄
について ご紹介した内容につながります
どんな話だったかというと

第二次世界大戦中に楢崎皐月が蘆有三に
会ったとき たった4~5枚の木の葉を燃やした
僅かな火でお湯が沸いてしまうという
特殊な鉄でできた茶釜のお話でした

これ すごいなあーって思ってたんです
そしたら その製鉄技法が
カタカムナのウタに記されていたんです

カタカムナには「カタカムナ ウタヒ」 という
80首からなるウタがありますが 
それとは別に「カムナガラノミチ」という全104句
からなるウタもあるんです

「相似象」第5号に載っています
その中で カムヒルメ(製鉄法)については
第81句から第88句まで記されています



では 

1.鉄のウタ


カムナガラノミチ第81句
【鉄のウタ】 を読んでみます

カムナガラ オロシホムロギ
カナメヤキ ホコネクシカネ
タルミタメ カタシフキミチ
カムヒルメ 


もう一度読みます

【要訳】

○カムナガラ
形や象は見えないけれども、
カムナガラのサトリによれば

○オロシ
山頂から吹き下ろす強い風を利用して

○ホムロギ
山の斜面に設けた焼き物用の炉が

○カナメヤキ
鉄を含む鉱石を焼く、それは

○ホコネクシカネ
火山から溶出した鉄塊(鉄のかたまり)であり、
オロチホコカネとも言います。
ホコ(火の床、矛)やオロチ(大蛇)
のように奇しい形の鉄の意味。

○タルミタメ
これを焼いて、塊が溶けて流れ落ちる
タルミ(滴下鉄)をタメ(溜め)ます

(滴下鉄:しずく状にして たたらすこと です)
これが


○カタシフキミチ
溶鉱、冶金、精錬を兼ねた製鉄技法です


冶金(やきん)とは、鉱石その他の原料から

有用な金属を採取・精製・加工して

種々の目的に応じた実用可能な金属材料・合金を

製造すること です 


○カムヒルメ
そして、これはカム(天然の)ヒルメ(溶融理)
に適った技法です

溶融理の溶融とは
物が熱をうけて液体になることで
その理が溶融理です




要約を現代文だけで、読みますね

形や象は見えないけれども
カムナガラのサトリによれば
山頂から吹き下ろす強い風を利用して
山の斜面に設けた焼き物用の炉が
鉄を含む鉱石を焼く それは

火山から溶出した鉄塊であり
オロチホコカネとも言います
ホコ(火の床、矛)やオロチ(大蛇)
のように奇しい形の鉄の意味

これを焼いて 塊が溶けて流れ落ちる
タルミ(滴下鉄)をタメ(溜め)ます
これが
溶鉱、冶金、精錬を兼ねた製鉄技法です
そして これはカム(天然の)ヒルメ(溶融理)
に適った技法です

カムナガラ オロシホムロギ
カナメヤキ ホコネクシカネ
タルミタメ カタシフキミチ
カムヒルメ 

この短い句の中にこれらの意味が
含まれているんです

鉄のウタ よろしいでしょうか



2.日本の鉄文化

日本にはタタラフキという砂鉄を原料として
燃焼し 炉底には炭素埋設を行い 炭素還元
と共に水素還元を図る技法でしたが

それより以前に、火山の鉄鉱石を焼いて
作る技法があったのです

日本には独自の鉄文化があって、その鉄
で作った鏡やマガタマ、カタナ等は、
現代技術も及ばぬ物があり、折れず、錆びず、
刀にしたときの切れ味は、後代の技術では
遠く及ばぬものがありました。


ロンドンの大英博物館にある日本の古鏡は、
半透明の反物質的な特殊の鉄として、
ドイツの技術者を驚かせました。



これは 現代では解らないミトロカヘシ(原子転換)
のアキ ウツシ スベ(技法)(第80首)が
あったことではないでしょうか
(詳細は『相似象』3号41頁)






木の葉4~5枚を燃やしただけで 湧き水を沸騰
させてしまう「鉄の茶釜」は タタラフキで
作られたものなのか
それ以前の火山の鉄鉱石を焼いて作る技法のもの
だったのかは 分かりませんが

いずれにしても
素晴らしい日本の技術!!
カタカムナすごし!!
って思います


では次は



3.タタラ場

ジブリの「もののけ姫」にタタラ場が
でてきますよね。なので、
「ジブリ たたらば」でネット検索して
みたんです

そしたら

「タタラ場」というのは、実際に古くから
日本各地に存在した昔の製鉄所です
砂鉄を沸かして鉄を取りだすという方法で
鉄を作り出していましたが

近代になると洋式製鉄が主流になり
第二次世界大戦が終わるころには
ほぼ途絶しています

現在 生産施設が残っているタタラ場は
島根県雲南市吉田町にある「菅谷たたら」
のみです
そして『もののけ姫』に登場するタタラ場の
モデルはこの「菅谷たたら」だといわれています


モデルだと言われる理由として、深い森に隣接
していること、世界1とも言われる高品質な鉄を
多く生み出していたこと、
そして 中国地方には 「金屋子神(かなやごかみ)」
と呼ばれる 製鉄の神 の言い伝えがあること
などが挙げられます

「菅谷たたら」は現在 
重要有形民俗文化財 になっています 

今回は 「鉄のウタ」 ということで
日本の鉄文化についてお伝えさせて
いただきました




今日はここまでです
日本の素晴らしさ 伝わったかなあ~


最後までご視聴ありがとうございます
モロカゲサチ~(^^♪

ではまた