異変を感じたのは、バリ島旅行の準備をしている時でした。


いつもは楽しく出来る準備が、なかなか進みません。


けれど、不思議に思いながらも、こんなもかと思って、何とか準備を終えました。


出発の前夜、なかなか寝付けず、妙な胸騒ぎがします。


それでも、旅行を辞めようとは思い至りませんでした。


当日になり、今回はなぜか気が進まないねん。と両親に言いながら、出発しました。


バリ島までは、飛行機で7時間。眠れはしなかったものの、普通に到着しました。


ホテルのチェックインが夜中になり、翌日の昼まで眠る予定が、またしても眠れません。


夜に予定している「ケチャックダンス」とロブスターディナーのために、軽い昼食を摂ることに。


私はなぜか食欲がなく、サンドイッチで済ますつもりが、間違えてスペアリブのようなものを注文してしまいます。


結局、ふた口程しか食べられず、お店のコックさんや店員さんからにらまれながらその場を後に。


食後の散歩に、ホテルから出てすぐの海岸へいくと、綺麗なビーチが広がっていました。


夜になり、HISのバスで、「ケチャックダンス」の会場へ。


ダンスが始まってしばらく経った頃から、体調がおかしくなります。


手や顔が異様に熱く、ノドがカラカラな上に吐き気まで。熱中症のような症状です。


ロブスターディナーの会場に着く頃には、耐えられなくなり、HISの係りの人に伝えます。


迎えの車を40分以上まって、ようやく病院へ運ばれますが、日本語が通じません。


胃薬とビタミン剤だけ処方され、ホテルに連れ戻されます。


持ち帰ってきたロブスターを友達と二人で食べ、寝る時間になりましたが、またまた眠れず。


翌朝には、少しうつ気味になっていました。
身体がだるく、動く気になれず、テレビにも興味が湧きません。


この日予定していたクルーズは、私の体調のせいでキャンセルしました。


友達の手前、何もせず横になって居られなかったので、しんどいのを押してお土産を買いに出掛けます。


私が何とか動けたのは、これが最後でした。


つづく