前回の記事の続きになります。



会場に到着し、部屋に案内され入りました。



部屋には里親に関するパンフレットが並べられ、会議机が数個置かれ、個別に相談できるようになっていました。




私たち夫婦の前に相談会スタッフの一人の女性が座りました。



見た目は30代前半、左手薬指に指輪をしていたのでご結婚はされてるようでした

わりと感情を出さず、淡々と喋る方でした。




なぜここに来たのか聞かれたので、里親に興味があってきたこと、今の自分たちにできることはないか気になっていること、将来のために里親について色々と知りたいということを話しました


そして、年齢を聞かれたので
主人は30才、私は31才
不妊治療をしていることも伝えました


すると、

若いですね。
不妊治療はまだ終わってないんでしょ?

と、聞かれたので

まだ終わってないです。

と、今の治療の状況を説明しました。



聞く様子、話す様子に、少し冷たさを感じました

悪いことをして尋問を受けているような気分になりだんだんと私も主人も笑顔が消えていきました。



そしてその方はこちらの不妊治療をことを聞くだけ聞いて特に何も言わず、次に里親制度についての説明を始めました。



そして最終的に



中途半端に不妊治療をしながら里親なんてできるものじゃないです



といったことを言われてしまいました


まだ若いんだしこれからも不妊治療を続けていけるでしょ?

今なら、普通に子どもを産んで育てられる

てきなことも。


すごくショックでした。

普通に、って何?
こういう立場の人が普通って言葉使う?


多分このスタッフの女性は、普通に子どもを出産されたんでしょうね、普通に。苦労したことないんでしょう。
そんな方が担当になってしまい残念でした。
個別相談ではなく、尋問のような不快な時間でした。


電話で聞いていた、不妊治療で特別養子縁組をされたご夫婦のお話も聞くことはできなかったです。



子どもが幸せになるための里親制度。
子ども最優先で考えているのはすごく理解できます。


でも、勇気を出して説明会に参加した私たち夫婦をあしらうような対応に、なんだか泣きそうになりました。



今の私たちには、他人の子どもを幸せにはできない

それはすごくよくわかりました。

これから家族の形も変わっていくかもしれない。


里親になったあとにもし実子ができたとき、里子がかわいそうだからだそうです。


養育里親も、特別養子縁組も、今の私たち家族にはあてはまらない、


週末里親も、長期で週末預かっていただく方がいいのであてはまらないと言われました




話すことがなくなったからか

お仕事は?会社員ですか?

と聞かれたので私も主人も、子どもと関わる仕事をしていることを伝えました

すると

あぁ、そうですか。では子どもと関わるのは慣れてるんですね。
でもね、そういう職業の方のほうが里親になると苦労されるんですよね。


と言われてしまいました。

最後の一言、いる?とイライラしました。


もし里親になるとしたら育休はとれるんですか?

と聞かれたので

公立で勤めてるので大丈夫だと思います


と答えると


案外、公務員とか役所の方のほうがとりにくいんですよ

と言われてしまいました。

何かと否定的な言い方をする人でした。




無言の空気が流れたので

今は私たちにはできることは何もないってことですよね?

と聞くと、


んー、児童養護施設にボランティアに行かれるとかはどうですか?


となんだかこちらが求めているものとはかけ離れた回答が返ってきました

それも大切な社会貢献かもしれない
でもそういうことを求めてここに来たんじゃない


それはちょっと違うかな…


と苦笑いをすると

そうですよね〜
まぁまだ時期尚早ですし、ご夫婦2人の時間は今しかないですし、ゆっくり過ごされてはどうですか


と言われました。


結婚して4年ですが、新婚に見えたんですかね。。
夫婦2人の時間は十分過ごしました。
だからここにきてるのに。


わかりました、ありがとうございます


と言い、会場をあとにしました
楽しみにして訪れた会場でしたが帰りはモヤモヤした気持ちで一杯でした。



今回初めて里親説明会に参加しましたが


どなたでもお気軽にお越しください
里親が足りていません
子どもたちは愛情を求めています


と言っているわりに、
里親になりたい、興味があると思っている人に対して
この対応はないよな、と非常に残念な気持ちになりました。
まぁ担当の方が悪かったのだと思いますが。


違う目線から里親について深く考えることができたのはとても良かったです、そして自分が深く考えずに里親になってみたいなと思っていた甘さもよくわかりました


でも子どもの幸せを願うばかりに里親になる条件を絞りすぎな結果が、今の日本の現状なんだろうなと実感しました。
里親が足りないのに、里親を幸せにできる家庭がない、と、大人がふるいにかけすぎている気がしました

私たち夫婦のように、一歩踏み出してみても、あぁ、やっぱり私たちには無理なんだなと諦めざるをえない方も多いんじゃないかと思いました。


この年齢だからあしらわれたのでしょう。
もう少し落ち着いた年齢だと、もっと歓迎されたのでしょう。


若い里親さんが少ない現状が、よくわかりました。


今回私たちが当たってしまった担当の方が私は合わなかっただけで、他の方はニコニコされていい雰囲気の方が多かったです。情報の収穫もあり、行って良かったとは思っています。


この内容は私が感じたことなのでものすごく偏った感想になっていると思います。


里親の活動をされている方、関係者の方に不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。



いち、里親相談会に参加した夫婦のアンケートだと思ってください。




長々と読んでいただきありがとうございました。