生体肝移植を超えて~劇症肝炎(急性肝不全)になってリハビリまでの様子、以後の日記を書きたいと思います。
「もう、駄目かもしれない」と、心の中で つぶやいた日先日、お泊りでお出かけをしてきました。無事に帰宅して夕食を済ませ、今はホッと一息ついているところです。一時は「どうなることか」と本当にハラハラしました。というのも、今回の移動は公共交通機関を使ったのですが、今の私にはかなり体に響くものがありました。 脚には痛みが走り、お腹も張ってきてしまいます。そっと足を踏み出してそろそろと歩いてみるものの、歩いても歩いても目的地が遠くに感じられ、気持ちばかりが焦ってしまいました。移動の途中、「やはり杖が欲しいな」と心底思いました。 これからは変に意地を張ったり無理をしたりせず、自分の体を守るためにも、ぜひ素直に杖を頼ろうと心に決めました。最近も咳き込んだり鼻水が出たり、時には吐き気までしてきたりと、体調の波に振り回される落ち着かない毎日が続いています。 普段のお買い物などはまとめて済ませるようにしていますが、自分に必要な身の回りの品物は、やはり自分の目で見て買いたいものです。ネット通販を利用することも勿論ありますが、時には今回のように公共交通機関を使って買い物に出かけることもあります。不思議なことに、普段の買い物だと割とスムーズにこなせることが多いのですが、これは買い慣れた道のりだからなのかもしれませんね。今日、旅の最後に乗ったバスで、ある身体障害者の方と同乗しました。一生懸命に移動されているそのお姿を拝見した瞬間、胸の奥からすっと力が湧いてくるのを感じました。「私も、もう少し頑張らなくちゃ。大事なことに気づかせてくれて、ありがとう」そんな感謝の気持ちが自然と芽生えた一日となりました。 焦らず無理をせず、自分のペースで明日からも進んでいきたいと思います。
生体肝移植の手術から、早いもので1年近くが経ちました。2026年9月3日、外来受診へ行ってまいりました。先生からは、「もう1年近く経っているから、特に生活の制限はありません。普通の人がやっていることは、何でもやっていいですよ」と大変ありがたく、ホッとするお言葉を頂きました。旅行についてもご相談したのですが、たとえそれが海外であったとしても、「着いて行くわけにはいかないし、2ヶ月も行くわけじゃないでしょ?」とのお返事。先生からの『自己責任で』という言葉には、もう大丈夫だという信頼のようなものが込められている気がしました。そのため、特別な診断書はわたしの場合は必要ないようです。ただ、海外へ行く場合の注意点として、自分なりにしっかりと準備が必要だと感じていることがあります。それは、「薬を現地へ持ち込むため」の英文薬剤証明書です。(場合によっては、英文の診断書も必要になるかもしれません)海外の空港の保安検査や税関では、たとえ数日分の薬であっても用途を尋ねられたり、持ち込み制限の対象として厳しくチェックされたりすることがあるそうです。「自分の治療のために必要不可欠な薬であること」を英文で証明できる書類があれば、スムーズに通過できますよね。もちろん、ロストバゲージなどの万が一に備えて、大切なお薬は預け入れ荷物ではなく、必ず自身の機内持ち込み手荷物に入れて管理することも忘れてはいけないポイントですね。普段の生活を振り返ると、やはり疲れとともに、時折お腹の張りを感じることはあります。そのため、免疫抑制剤や肝臓の機能を改善するお薬は、決して飲む時間が遅れることのないよう、早め早めの服用を心がけています。この1年という月日の中で、家族とのチームワークも少しずつ、しかし確実に強まってきました。そして何より、時間が経つにつれて、自分の中に「生きている」という実感が静かに湧き上がってきています。そのことが、今はただ、とても嬉しいのです。これからも自分の身体の声を聴きながら、私らしいペースで歩んでいきたいと思います。
2025年7月、生体肝移植の手術を経験して以来、自分の体とじっくり向き合う日々が続いています。そんな中、2026年の4月と8月に、お腹のステント交換のために入院いたしました。治療の過程では、やはり少しばかりの忍耐を伴います。入院初日にはまず、ヨード造影剤を用いたCT検査を受け、翌日には内視鏡的逆行性膵胆管造影 (ERCP)という処置に臨みます。この期間は食事や水分の制限が続き、時には熱が出てしまうこともあります。鼻からはチューブが通され、シャワーを浴びる時でさえ体には胆管チューブがぶら下がったまま。どうしても入院生活に不自由さを感じてしまう数日間です。けれど、そうした大変な処置を乗り越え、無事にステント交換が終わると、これまでの不快感が嘘のように体はスッキリと軽くなります。そして何より、「またここから新しい気持ちで歩んでいこう」と、心も新たに再出発できるような前向きな力が湧いてくるのです。管がすべて外れて身軽になった時の爽快感や、日常に戻れる喜びは、こうした経験をしたからこそ深く味わえるものかもしれません。これからも焦らず、心と体の声を聴きながら、一日一日を大切に過ごしていけたらと思っています。
13月7日は「電動アシスト自転車に乗る」という目標を胸に、体幹や歩行訓練に励みました。翌8日は歩行練習で「これだ!」という大きな手応えを実感。さっそくウォーキングシューズに履き替え、確かな前進を感じた充実の2日間でした。2026年3月9日、念願だった「ひとりでの売店行き」の許可が出ました。リハビリも頑張りましたが、10日から5日間は胃腸炎で寝込んでしまい、主治医からお薬を出していただき安静に過ごしました。体調の浮き沈みが激しい期間でしたが、親身になって支えてくださった医療スタッフの皆さまに、心から感謝した5日間でした。発熱による5日間のお休みを経て、リハビリを再開しました。初めて自力で屋外の桜の木まで歩くと、冷たい風と外の空気の美味しさに深く感動しました。翌朝は胃が重く寝込んでしまいましたが、担当の理学療法士さんの励ましで自然と起き上がることができました。この日は屋外を500メートルも歩くことができ、足の痺れを忘れるほどでし た。ようやく回復のゴールがはっきりと見えてきました。リハビリの最終テストも始まり、筋肉測定もして頂き、いよいよ退院は目前でした。残りはのんびり過ごして退院祝いにスマホなどを新調しようと、「まだ始まったばかりだ」とこれからの新生活に胸を膨らませていました。2026年3月21日、8ヶ月の闘病生活を経て無事に退院しました。夫の介助で買い物を済ませて帰宅し、午後には友人が訪ねてきて、久しぶりの再会を喜び合いました。その夜はぐっすりと眠り、待ちに待った自宅での生活が始まりました。