ふと
思い出したことがある。
高校時代
女優になりたいという夢がありました。
それを話して
真面目に 聴いてくれた大人は
一人だけでした。
高校のクラブの顧問の
見た目堅物な感じの化学の先生。
いいじゃないですか。
と
一言だったけれど
その先生が
卒業寄せ書きに
書いて下さった文章が
今でも はっきり思い出せます。
豊かな実りの穂のイラストと
実るほど
頭を垂れる稲穂かな
という言葉。
静かな先生だったけれど
愛と祈りと祝福を
静かに贈って下さっていたこと
今なら
分かる
とても 染み込みます。
子供を育てるって
本質を問われる
逃げ出したくもなるし
くたびれる
だけど
大切なことは
先生に教えてもらった。
静かに
ただ 愛でいよう。