Louis ⅩⅥ;Arrêtez le cardinal de Rohan ! ![]()
Louis ⅩⅥ;ロアン枢機卿を逮捕せよ! ![]()
これは1785年8月15日の正午、
聖母マリアの祝日のための
ミサをするためにVersaillesを訪れた
Rohan枢機卿が逮捕された時に、
Marie-Antoinetteが聞いた
Louis ⅩⅥのフランス語です。![]()
なぜ、枢機卿が逮捕されたかと言うと、
前回出てきた
ダイヤモンドの首飾りが原因です。![]()
Antoinetteは購入を断った
あのネックレス。
Rohan枢機卿は、
王妃の親友だと名乗る、
Jeanne de Lamotte
ジャンヌ ド ラモット
という夫人に、
実は王妃が欲しがっていて、
宝石商から直に買うと目立つので、
代わりに買ってくれる人を
探していると聞いて、
購入してしまったのです。![]()
Rohan枢機卿は王妃と
親しくなるにはいい方法だ
と思ったようです。
でもそれは詐欺でした!![]()
Jeanne de Lamotteは
うまいこと言ったのでしょうね。
王妃のそっくりさんを
用意して夜のVersaillesの庭園で
暗闇に紛れてこっそり会わせたり、
王妃からの直筆の手紙![]()
と言うものも用意して
言葉巧みに枢機卿をだまして、
お金と首飾りを手に入れると、
とっととロンドンに逃亡して、
首飾りはバラバラにして売っぱらって
それもお金にしてしまったのです。![]()
そうとは知らない宝石商は
支払いが
いつまでたってもされないので、
とうとう王妃に請求の手紙を送って、
ことが発覚したのです。![]()
AntoinetteはRohan枢機卿のことは
その素行の悪さから、
元々大嫌いでした。![]()
毛嫌いしていたほどです。
なので、彼女が彼に
何かをお願いしたり
頼ったりするなんてこと自体、
ありえないことで、
この事件が詳しく分かるにつれて、
怒りが収まらなかったようです。![]()
真実はRohan枢機卿は
騙された被害者だったのですが、
Antoinetteは
彼が自分を陥れるために
仕組んだのだと勘違いして、
絶対にゆるさない!逮捕して!![]()
と夫に訴えたのです。
Louis ⅩⅥの方も
Rohan枢機卿の行動を
不審に思いました。![]()
王妃からの手紙とされるもののサインには
“Marie-Antoinette de France ”
と書いてあったのですが、
王妃がそんなサインをしないことは
宮廷の人物なら
だれでも知っていることだったのに、
それを本物と考えたのは
おかしいと思ったのです。![]()
“de France ”なんて
わざわざ書かなくても
王妃の名前はみんな知っているので、
Antoinetteは
そんなサインはしなかったのです。
そういうことで、
Louis ⅩⅥは
Rohan枢機卿の逮捕を命令しました。![]()
ミサのために
宮廷の人々が
大勢集まっていた前での
センセーショナルな出来事でした。![]()
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Allors, on va étudier !
Arrêtez le cardinal de Rohan !
ロアン枢機卿を逮捕せよ!
Arrêtez 逮捕しなさい
arrêter 逮捕する /止める
語尾が~ez になっているので
vous に対する命令法
le cardinal de Rohan
ロアン枢機卿
枢機卿というのは
キリスト教の司祭の序列でトッ
宗教上はトップの人物でした。
政治では王がトップですが、
王もキリスト教徒なので
宗教上はロアンの方が上
ということです。
なので、この時の逮捕は
本当にすごい事件が起こった
ということだったわけです。
この言葉が響いた宮殿は
騒然となったことでしょう。![]()
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Bon, では今回は命令法の復習です。
命令法が出てきたのは、
13.ルイ15世の臨終を聞いて…
21.出産のとき
25.オペラに感動して…
26.ルブラン夫人が筆を落とした時…
などに出てきました。
わりとやってます。覚えていますか?
13.ルイ15世の臨終を聞いて…
Mon Dieu .
Guidez – nous
et protégez – nous !
神様、
私たちを導いてください、
そしてお守りください!
21.出産のとき
Ouvrez les fenêtres !
窓を開けてください!
25.オペラに感動して…
Applaudissons tout le monde !
みなさん、拍手しましょう!
26.ルブラン夫人が筆を落とした時…
Attendez !
Laissez-moi faire !
待ってください!
私にさせてください!
そして今回の
Arrêtez
逮捕しなさい/止めなさい
ちなみに、
それぞれの訳し方は
シチュエーションによって
自然な日本語にしたらいい
と思いますので
以前に勉強した時と
少し違っても気にしないでください。![]()
オペラに感動して他の人たちを誘った時以外は
語尾が同じですね。
そう、
~ez
になっています。
これは命令している相手が
vous あなた/あなたたち
だからです。
一人に向かって言っているなら丁寧語。
複数の人に呼びかける時は
丁寧語とも普通の命令とも取れます。
なので日本語にするときは
その時の状況に合わせましょう。![]()
今回は命令した
相手はおそらく近衛兵か
それに準じた役職の人でしょうから、
複数いたかもしれないですね。
これまでに出てきた
命令法がほぼこの形なのは
複数の人に向かって
命令しているというよりは、
丁寧に言ってることが多いです。![]()
Marie-Antoinetteが
言ったかもしれないわけですから、
誰に対しても丁寧語です、きっと。![]()
みなさんが実際に使う時も
丁寧に言って悪いわけはないので、
まずは丁寧な命令法を
覚えてもいいのではないかと思いますよ。![]()
命令法の作り方は覚えていますか?
原形が~erで終わる規則動詞場合は活用の
Tu ~es
ですが、命令になるとs は省略されます。![]()
発音には関係ないので
そんなに気にしすぎるほどでは
ないかと思いますが、
面倒ですね…。C’est toujours comme ça![]()
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Vous ~ez
Nous ~ons
を使って主語を言わないで
いきなり動詞を言います。
命令してるので、
相手が誰なのかは、
命令された人は分かるはずです。
Tu が相手なら ~しなさい/~しろ
Vous が相手なら ~してください/~なさってください
Nous なら ~しましょう/~しよう
動詞は~er動詞ばかりではありません。
不規則動詞はその都度、
覚えましょう。
でもま、
~er動詞が最多なので
まずはこれを知っておけば、
だいたいは大丈夫です。
vous , nous はともかく、
tu と呼べる相手に命令するほど
フランス語ができるなら、
きっとこの解説は必要ないでしょ?
ま、
怒った相手に
言われることはあるかも…ですけど、
怒られないようにしてくださいね。![]()
ではまた
À bientôt !![]()
参考文献
A・フレイザー「マリー・アントワネット」ハヤカワ文庫
B;ヴァンサン「ルイ16世」 祥伝社
H . DELALEX 他 「Marie-Antoinette」 CHÉNE
森本英雄他「新・リュミエール」


