母のこと。

 

本日、無事、本当に無事、施設に入ることが出来ました。

と言っても、私に拒否が出ているため引っ越しは手伝えず。

前日までに、部屋の中の物を揃えて、必要そうな室内履きやら下着やら服やら

適当に見つくろって買って、入れて置いた。

 

母が好きそうな柄や、着そうな物はなんとなくわかる。

そんなことに改めて気づいて切なくなる。

 

朝、施設の人からの連絡を待つ。

10時半に実家にお迎えだから11時には着くかなぁ・・・と思っていると

11時半に、到着したとの連絡をもらう。

涙が出るほどほっとした・・・。

 

ほっとしているのもつかの間、それじゃあ実家を見て来なくてはと向かう。

久しぶりの、実家。

この間まで、来ることさえ怖かったこの場所。

自分を否定されるのが怖かったし、母に嫌な思いをさせたくなく、

ひたすら距離を置いていた、実家。

久しぶりに入ると、玄関だけはすごく綺麗。

人の目を気にする母らしいなぁと思い、中へ。

 

ゴミ袋に自分で詰めてしばったものが、もう、20こぐらい。

必要であろうものも、きっとこの中にすべて・・・

冷蔵庫を覗くと、おかゆの残り、おかずの残りが普通に。うどんも5玉残ってるし、

引っ越すってこと、やっぱりいつってことまで理解出来てなかったんだな。

叔父が言うには、前日連絡したときも、どこに引っ越すの?って言ってたみたいだし。

そして、昨日か今朝食べたであろうおかゆを作った鍋が洗わずシンクに。

・・・全く理解してなかったのかな、今日は。

 

わかっているときも多々あって自分で近所回りして引っ越す挨拶しちゃったり

片付けもきっと必死にやったんであろうけど・・・

 

誰もいない実家、なんだか気持ち悪くて、自分の家だったのに、違和感。

誰も、いなくなってしまったね。

 

 

これから、ゆっくり片づけて行こう。

ゆっくり、自分の心にも、言い聞かせながら、片づけて行かなくては。

 

 

とにもかくにも、母が今日、施設に入所できたこと、

叔父と、施設の人に今は素直に感謝です。

色々あったけど、きっとまだ色々あるけれど

本当に本当に、良かった。

部屋に飾ったのれん、敷いたカーペット、気に入ってくれてたらしい。

もちろん私からなんて思っていない、叔母からってことにしたらしい。

わかってくれなくて、いい。

伝わらないことはわかってるから。

そんなこと、望んでない。

 

ただ、ただ、平和に暮らして欲しい。それだけ。