週末の朝ラン。
しばらく前から私の後ろにピタッとついて離れない奴がいる。
「ペーサーに使われてるな」
チラ見したら、家を出てすぐのところで追い抜いた若者だった。
Singapore Army Marathonのランシャツを着た若い男性。
この時期、マリーナベイの朝は涼しい
気にはなったけれど、どうせそのうちついてこれなくなるだろうと(エラそう)放っておいた。
たとえ若くても、長距離をキロ5分で走れるローカルの子は、数少ない。
だけど、一向に離れる気配なし。息遣いは荒いんだけどね。
そのうち、逆に私が追い抜かれてしまった。
そのまま走り去ってくれたらよいものを、彼もそれ以上はペースを上げられないみたい。
必死の息遣いが伝わってくる。
今度は私が数メートル後ろにピタッとつく形となってしまった。
ペースを落として先に行かせればよかったんだけど。
「私にも走りたいペースってのがある」
しばらく走ると、また彼のペースが落ちてきたので私が抜きかける。
そしたら、彼が顔を真っ赤にして抜かれまいとペースを上げたので、さすがに笑ってしまった。
大会でもないのに、ここまで露骨に敵対心をあらわにされたのは初めてだよ。
どう見ても私より二回りくらい若いんだけど。
「こんなアンティに抜き去られるのが悔しいんだろうなぁ」
でも悪いが、たとえ若い男性でもそう簡単に離されるわけにはいかないんだよ。
私もちょっと意地になってしまった。
「アンティだからって舐めんなよ」
彼は突き放したかったと思うんですよね...
露骨に振り向かれること2回。
「ほらほら、もっとペースを上げんかい」
もう少しで、あっかんべーするところでした
結局その状態で8km地点まで並走してしまいました。
そこで私は家に戻るために別ルートを行ったので。
おかげで8kmまでは、ジョグとは思えないほど良いペース。
ちょっとムキになりすぎたかな。
あぁ面白かった。
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