【飛騨高山UM②】坂に挑む
累積標高は、大会公式発表で2,529m。ちょうど40km、一番高い所がコース最高地点の1,010mです。去年はここでヒィヒィ言っておりましたねぇ〜。今年は「あらもう着いちゃった」くらいの感覚。ほんまかいな。60kmから始まる千光寺への急登と108段階段も、その後のことを考えたらまだ元気だった。ぜいぜい言いながらも、あの赤い山門を実際に見たかったし、そう思える気持ちの余裕があった。実際に山門前に辿り着いて、写真を撮ったあと登った108段の階段は、それまで登ってきた激坂に比べるとあっという間に終わって、拍子抜けしたくらい。かなりビビっていた階段ですが....それまでがキツすぎてむしろ楽に感じたほど。ただ、千光寺を出てもまだしばらく登りは続いて。ピークを超えた後の急勾配な下りで、これまでと同じようには走れなくなっていることに気づきました。そこまでは下りなら速いラップで5分台も出ていたのですが、7分かかってしまうのです。登りは歩いても問題ないけど、下りと平地で走れなくなったら、制限時間内にゴールすることはできない。それが分かっていたから、ここで初めて少し焦りを感じました。「7分/kmでいいから走れ、歩いたらダメだ」って。80kmから始まるラスボス坂では、1ミリも走る足は残っていませんでした。約10kmずーっと登りですから、10kmを歩き倒したことになります。ピーク以外は、普段なら走れる緩めの坂なんですよ。ただとにかく長い。延々、延々と、ダラダラ、ダラダラと続く。途中で「あと少し最後の坂です」って応援してくれている地元の人たちがいて、”あと少し”を信じてせっせと歩いたのに、ぜんっぜん終わりが見えてこないの。少しの焦りが、大きな焦りに変わっていました。第5関門(93km)には、17時50分までに着かなければいけない。何度も何度も、ガーミンで残り時間を確認して。第3関門(57km)では1時間、第4関門(74km)では40分の余裕があったから「このままいけば大丈夫〜」なんて口笛吹いていたのに。第5関門に着いた時は「あと6分」と叫ぶスタッフさんの声が響いていました。70km以降のラップがガクッと落ちています。ゴールまで、あと7km。制限時間の14時間までは、あと1時間6分です。「坂も階段も無理」短足犬ランナーめし#290大会前日の夜ご飯@みづの荘。飛騨牛のしゃぶしゃぶ、朴葉ずし、天ぷら、煮魚など。「いいね!」と思ったらポチッとお願いします。にほんブログ村