長年、毎日いろんなものを共有しあって、

これからの人生を約束した者同士が

破局という意味での「別れ」を選択したとき、

たちまち他人どころか、存在の有無すらも分かりえない存在へと変化する。


昨日までは世界で1番親密であった関係が、

「別れ」を選んだ途端に

他人を通り越す外側へ葬られてしまうのだ。



生きてんの?

死んでんの?

今どこで何をしてんの?


すべて知る由がない。



愛してると今の今まで伝えあった存在が

急に外側の世界にいっちゃうんだから

心が追いつけないのも

無理はないよね。


同じ世界にいるはずなのに

いないんだよ、全く。



過去の人も同じ。

生きてんのかどうかも知らない。



こんなに大切に思った人も

過去の人となってしまうんだろうな。


同列に並べたくないような

過去の人と同じ

過去の人となるんだろうな。



あんなに愛しかった顔も声も

そのうち何の感情も抱かなくなって

フォルダーから躊躇なく消せる日が

来るんだろうな。



身を削りながら

共鳴しあった時間


それすらも愛しくて

頭では分かっていながらも

この時間が愛しかったんだよ。



彼女にとっては

削れる部分がもう

なくなっちゃったんだろう。



去ることも愛



そんなカッコつけは

まだまだできそうにもない。