時間をちっーとばかり遡らなければいけない。
過去から今へ、私すら知らなかった私を辿る旅。
そこは、営団地下鉄国会議事堂前を下りた、すぐ側にあった。
誰もしらない、栄枯盛衰、始まりとお終い。
一応、友達一杯いるので、すべては事実に基づいた仮名での
ドキュメントってことにしようか。
1993年9月1日、私は、その古めかしいビルのリボルバードアを空けて
ペンキが剥げカかった金属ドアをあけて中へと入った。
それが始まり。
中には無表情の人々がただただキーボードに向かって何かを打っていた。
誰も私に気付く由もない。
呆然としている私に、その中の一人の頭がぴかっと光ったように見えた。
彼は満面の笑みを浮かべると、すぐに立ちあがって、私の側へやってきた。
「ようこそ、JJKへ。待っていたんですよ。」と。
求められた握手、なんとも嬉しかった。
何かと目立つその人は、世間の人々はインターネットの兆児、カリスマと
呼んでいた。しかし、私は知っていた、その人の純粋なまでの誠実と真摯を。

始まりはみんなそうだった。
大手会社からの3度目の会社だった私は、もう後がないという、強迫めいた
気持ちで一杯だった。
それでも、その一言が何かを払拭し、僅かばかりのエネルギーを注入した。
僅かばかりのエネルギー、それでいい。そこから先は私が進んでいかなければ
ならないのだから。