私が担当している方にも
認知症と診断されている方は多くおられます。



認知症の主な症状(中核症状と言います)は、
記憶障害と意欲・判断力の低下です。



記憶が無くても生きていくって、大変な事ですよね。
さっきの自分が何をしたか記憶に無いし、
ちょっと後の自分が何をするかも責任が持てないのに、
生きていくんです。



大変ですよね。

不安ですよね。



その不安が解消されないままだと、
主な症状以外の困った症状
(周辺症状と言います)
として現れると考えられています。


周辺症状の内容は、
ご本人の性格と
周りの環境によるところが大きいと思います。


特に困るのは徘徊、被害妄想、暴力でしょうか。


認知症の原因疾患にもよりますが、
多くの場合、認知症を治すことは出来ません。

でも、周辺症状には効く薬があります。
ただ、やはり専門医での処方が信頼出来るので、

いつもの内科の先生に出してもらう薬がばっちり効く、
ということは稀かも知れませんね。



それでも、困ったままで居ないで、

困った!と

主治医の先生なり、
ケアマネジャーなり、
ヘルパーさんなり、

とにかく誰かに
相談することは重要です。


困った、助けて、と言わないと、
せっかく解決方法を持った人がいても、
教えてくれないですからね。


『助けられ上手』のスキルって、

大事な事だと思います。



高齢になれば認知症患者は増加します。

認知症は隠しておく事でもなければ、
もちろん恥ずかしい事でもありません。


認知症の本人やその家族が、
認知症である事をオープンにし、

認知症でも出来ることで活躍する、
役割を持ちながら生きて行ける社会が、

本当の高齢社会であると良いなと思っています。



(認知症の症状について、
私は認知症の専門家では無いので、
詳しくは認知症のサイトなどで
調べてみてください。すみません。)