花沢さん | sabのゆったり茶館

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最初期のサザエさんアニメは、ドタバタ喜劇で落ち着かず、あまり見ませんでした。




それが、長女、長男が幼少期を迎えると見る頻度が高くなり、かなり熱心に見るようになりました。


アニメも初期に較べると、ずいぶん洗練されて、路線も変わってきたのです。




子どもたちがいい歳になり、マゴが見ないにもかかわらず、日曜の6時半にはほぼ見てしまいます。





マンガ版サザエさんも、全集版で読みましたので、アニメ・エンドスクロールの4コママンガネタ、ショートアニメも、かなりマンガ版で覚えています。




マンガ版に出てこない、アニメ版のみのキャラで有名なのが花沢さん。


脚本や演出にもよるのでしょうが、始めはそれほどでもなかったのに、カツオ君にグイグイアプローチ。



いつの間にか、お嫁さん候補の筆頭のような存在に。




そのキャラ設定は、家族の女性陣にたいへん受けが良かったのです。



明るい、しっかり者、ユーモアたっぷりでカツオ君をフォローしつつも、しっかり自己主張する。





カツオが片思いしている、かおりちゃんや早川さんなんかよりもはるかにお似合いで、よくできた人!と女性陣。





その立役者である、声優の山本圭子さんが、今年の春に亡くなり、寂しい思いをしていたのですが、つい最近ググってみると、ワタシの幼少期に見ていたアニメにたくさん出演されていて、びっくり。






このサンケイ新聞の一覧には出てきませんが、戦え!オスパーというSFアニメがあり、エスパーモノのハシリでしたが、それに凄くハマってました。



その影響で、子どもには難解なテレキネシス(サイコキネシス)、テレポーテーション、プレコグニション(予知能力)などのカタカナ言葉を、おぼえた記憶があります。




その主人公が花沢さんだったとは!

ワタシの幼少期のヒーローだったので、インパクトがあります。



それ以外にも、ア太郎、バカボン、砂かけ婆など、そう言われれば花沢さんの声かと納得。





知らない間に、記憶の端々に食いこんでいたのですね。



その偉大な功績に感謝し、ご冥福をお祈り申し上げます。









ところで、ワタシがサザエさんに惹かれるワケ。





それは、過ぎ去った大家族ホームドラマへの郷愁です。自己分析すれば。






ワタシが幼少期には確かにあった、濃密な家族関係。



狭い長屋で、プライバシーのない生活を嫌いながらも、いざ家を出て一人暮らしを始めると、その価値が分かる。





それは、ワタシがまがりなりにも家庭をもち、子どもたちと楽しく過ごした記憶、それを今も求めているのだろうなと、思うに至りました。





それは、小津安二郎の映画を見たいと思う感覚と同じです。





もういない祖父母に父、巣立ってしまった子ども。






居れば居たで、煩いも多かろうと思います。



それでもなくしたものは、帰ってこないし、それを過度に願うのも、詮無いこと。







束の間のノスタルジー。



何の憂もなく遊んだ居間の情景。





ちょっと、時々、それに耽りたいだけなのです。




(^_^)☆