脚本や演出にもよるのでしょうが、始めはそれほどでもなかったのに、カツオ君にグイグイアプローチ。
いつの間にか、お嫁さん候補の筆頭のような存在に。
そのキャラ設定は、家族の女性陣にたいへん受けが良かったのです。
明るい、しっかり者、ユーモアたっぷりでカツオ君をフォローしつつも、しっかり自己主張する。
カツオが片思いしている、かおりちゃんや早川さんなんかよりもはるかにお似合いで、よくできた人!と女性陣。
その立役者である、声優の山本圭子さんが、今年の春に亡くなり、寂しい思いをしていたのですが、つい最近ググってみると、ワタシの幼少期に見ていたアニメにたくさん出演されていて、びっくり。
このサンケイ新聞の一覧には出てきませんが、戦え!オスパーというSFアニメがあり、エスパーモノのハシリでしたが、それに凄くハマってました。
その影響で、子どもには難解なテレキネシス(サイコキネシス)、テレポーテーション、プレコグニション(予知能力)などのカタカナ言葉を、おぼえた記憶があります。
その主人公が花沢さんだったとは!
ワタシの幼少期のヒーローだったので、インパクトがあります。
それ以外にも、ア太郎、バカボン、砂かけ婆など、そう言われれば花沢さんの声かと納得。
知らない間に、記憶の端々に食いこんでいたのですね。
その偉大な功績に感謝し、ご冥福をお祈り申し上げます。
ところで、ワタシがサザエさんに惹かれるワケ。
それは、過ぎ去った大家族ホームドラマへの郷愁です。自己分析すれば。
ワタシが幼少期には確かにあった、濃密な家族関係。
狭い長屋で、プライバシーのない生活を嫌いながらも、いざ家を出て一人暮らしを始めると、その価値が分かる。
それは、ワタシがまがりなりにも家庭をもち、子どもたちと楽しく過ごした記憶、それを今も求めているのだろうなと、思うに至りました。
それは、小津安二郎の映画を見たいと思う感覚と同じです。
もういない祖父母に父、巣立ってしまった子ども。
居れば居たで、煩いも多かろうと思います。
それでもなくしたものは、帰ってこないし、それを過度に願うのも、詮無いこと。
束の間のノスタルジー。
何の憂もなく遊んだ居間の情景。
ちょっと、時々、それに耽りたいだけなのです。
(^_^)☆