5月に掛けていた鍾馗さんの掛け緒が切れてしまい、この2年ほど掛けられないまま。
多忙にかまけて後回しにしたまま、もう2年。
光陰矢の如し。
すべきことはしておかないと、ぼやぼやしてる間に寿命が尽きるのでしょうね。
やむを得ず、次の藻魚図を掛ける。
藻魚図は、文字どおり、水草と藻魚と呼ばれる淡水魚を描く、中国の画題です。
中国人に好まれる主題のようですが、なんで藻魚がいいのか、良く分からない。
「藻」は、「文藻」というように、美しいとか、みやびというような意味もあるので、水草が好まれるワケではないでしょう。
鯉の場合は、「鯉魚」が中国語で「利余」と同じ発音であることから、お金が余る→金満という、極めて庶民的なダジャレから、一般に好まれたよう。
中国の吉祥図案は、みんなダジャレ由来!と思うほど、他愛無い言われが多いのです。
蝙蝠、コウモリがめでたいのも、中国語音が「遍福」ピェンフー、つまりあまねく福がある、福だらけという意味に通ずるから、とかね。
この藻魚図は、オヤジさんが「鯉の絵」と呼んでいて、5月の鯉のぼりにひっかけて出していました。
そんなもんですよね、庶民的感覚。
(^_^)☆