ルンペネラ | sabのゆったり茶館

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手塚の遺産、続き。


今回は、こじき姫ルンペネラの雑誌連載版を読みたくて、購入。


メタモルフォーゼは、確かに手塚の問題意識のひとつ。と、思います。



ワンダースリーや、マグマ大使、ビッグエックス、バンパイヤ等、幼少期に見たマンガ、アニメ実写を問わず、なんらかの変身がモチーフになっている!


短編にも山ほどそんな話があります。




比較的リアルなブラックジャックですら、人間を鳥に改造したり、ウソやろという話もあり。


フィクションですからね。






なので、この変身譚短編集は、じっくり読むつもりですが、もっと読みたかったのが、この帯のキャラ。




さえない大学生、陣内の前に突然登場する、ボロ服をまとった裸同然の美女が、ランプを使った不思議な魔法で主人公を翻弄する。





単行本版では読んでいたのですが、大幅に描き変えられていて、雑誌掲載版とは大きく印象が異なることを知って、ずっと雑誌版を見てみたい!と思ってました。






この話は、1980年に始まった講談社週刊ヤングマガジン創刊号から、とびとびながら5回にわたって連載された作品で、小学館のビッグコミックに対抗する青年誌という位置付けのためか、かなりキワどいエロ描写あり。




それが単行本版では、小柄で可愛らしい女の子に描き変えられ、少年向けのマイルドな表現になったらしい、と知ったのですね。



要するにスケベ心ですね。


帯のオモテ裏を見ても、エロかわいいキャラだと分かります。




実はこのキャラ、こじき姫ルンペネラではなく、姫に仕えるランプの精なのです。





このランプの精が、単行本では全面的に描き変えられています。


雑誌版、単行本版の順に並べてみましょう。




まず初登場シーン。




次に、初対面の場面。なんか間違いさがしみたいですが。





髪をショートにし、面ざしも子どもっぽく、カワイくしています。


耳飾りも付いて、なんとなく中近東風に。



なんか、宙に浮いていたりしますが、決定的に違うのはプロポーション。


と、バストの表現。



(すみません、トップレス画像は表示されないようですね。ご想像ください。)


かわいくなってますが、幼児体型っぽいです。

雑誌版の方が、ややオトナ、リアル。




要はオトナ向けエロスから、少年向けエロカワに変更、というところでしょうか。

以上、雑誌掲載版は、©️2022TEZUKAPRODUCTIONS/立東舎、単行本版は、

https://books.rakuten.co.jp/rk/7a7b258745f239f6a5937075cb6c95c1/

より転載。





もう少しキワドイシーンもあるのですが、それは現物を見てのお楽しみ。






でもこうして改めて較べてみると、あんまり変わってないですね。



人によっては、幼児体型の方がエロいと思うでしょう。




そのあたり、手塚の意図、もしくは好みの経年変化も表しているのかも。





とにかくやたら書誌情報が複雑になってます。


難儀な人です、テヅカ先生!




(^_^)☆