墜落時の状況が全く「デタラメ」なルイスの話6 左翼エンジン停止で右翼エンジン出力落とす? | 不屈の男 アンブロークン

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「不屈の男 アンブロークン」の主人公であるルイス・ザンペリーニは「作られた英雄」であり、その実像は,病的な「虚言癖」の持ち主であった事実を検証していきます。

墜落時6
墜落時6-1
ルイスは2003年版の自伝の中で「片翼のエンジンを失った場合には、もう片翼のエンジン出力を上げるのではなく、下げると機の傾きを修正できる」と書いています。もっともらしい響きの内容なのですが、これもはやり「見事にデタラメ」なのです。4基のエンジンのうち、左翼の2基エンジン共が停止した場合、生きている右翼エンジン2基の出力を落とせば、高度を保つことができず、海へ堕ちていってしまいます。「パイロット訓練マニュアル」に記されている正しい対処方法は次の通りです。生きている翼側の内側エンジンの出力と回転を若干「上げ」、外側エンジンは逆に若干「抑える」というものです。そうすることにより、機の左側への偏向を修正可能なのです。ルイスザンペリーニという人物は、言うことが「一から十までデタラメ」なのです。デタラメさにおいては「ミスターパーフェクト」と言えるかもしれません。