2003年版のルイス自伝とアンブロークンの中では「飛行中、正操縦士と副操縦士が席を交代した」ということになっています。これは1956年版の自伝の中には無かった話です。ルイスとローラは、その理由として「副操縦士が正操縦時としての経験を積むため」としています。しかしながら、B-24のコックピットというのは「並列複座式」であるため、正操縦士席、副操縦士席のどちらでも操縦できるようになっています。したがって、飛行中に席を交代しても意味がないのです。副操縦士が正操縦士としての経験を積むということであれば、「離陸、着陸を含めた、任務全体を通しての役割の交代」でなければ、意味がないのです。ということは、やはり、この話もルイスとローラのデタラメということになります。