営業先に持って行くお土産で、


会社の近くにある「翠江堂」のいちご大福は大好評です。


1度たりともはずしたことがありません。



大学OBによる情報交換会で知りあったF先輩。


業界では老舗の会社の取締役です。


以前一緒に飲んで帰れなくなった時、


F先輩の会社が経営するホテルに2千円で泊めてもらいました。


建物は古いけど、部屋は普通のホテルと一緒だし、とにかく安い!


お世話になったお礼にいちご大福を買っていきました。


それから少したって、用事がありF先輩を訪問した時のことです。


応接に通されて女性がお茶をもってきたときに、


F:「会社の女の子がこの前のいちご大福美味しかったって。悪さばっかりしてる僕の株もうなぎ昇りだよ~。」


女:「すみません。売ってるお店是非教えてくださいm( _ _ )m」


私:「わかりました。F先輩に教えておきます。」


F先輩はその後、会社の女の子におねだりされたそうです。



半年後のことです。


再度F先輩の会社を訪問することになりました。


いちご大福を喜んでくれた女性にまた何か持っていきたいと思い、


できたばかりの有楽町イトシアにクリスピードーナツが入店したので、


1時間並んで買っていきました。


応接にお茶をもってきたのは先日と同じ女性でした。


私:「これみなさんで食べてください。」


女:「ええっ、かなり並んだんじゃないですか?」


私:「いえいえ、会社の女の子がどうしても食べたいって言うので並んだんですよ。そのついでですから大したことないですよ。」


F:「これってそんなに買うの大変なの?」


女:「そ~ですよ!今大人気なんですから。この前並んでたんですけどあきらめたんですよ~。ありがとうございます。」


F:「○○君、いつも悪いね~」


私:「いえいえ、とんでもないです。」



30分ほどして、応接のドアがノックされました。


F先輩に急用でも入ったかな?と思ったんですが、


先ほどの女性がコーヒーをもってきました。


F:「おいおい、うちの会社ってドーナツ買ってくるとコーヒー出てくるのかい?」


女:「そ~ですよ~」


私:「ありがとうございます。コーヒーいただきます。」


ありがたいことです。


2度も飲み物が出てくるなんてなかなかありません。



去年のこと、新年挨拶にお年賀としていちご大福を持参して


F先輩の会社を訪問。


またまたお茶を出してくれたのは同じ女性でした。


F:「これお土産だって。」


女:「このまえのいちご大福の人ですよね~。ありがとうございます。」


私:「はい。そのいちご大福を買ってきました。」


女:「ありがとうございま~す。」



やはり、いちご大福は偉大でした。


クリスピードーナツの「ク」の字も出ないんですから!