それも彼の田舎に。笑
若いってエネルギーあったよなー
無知って無敵だったよなー
その時、彼の母が私が犬が好きだと知ってセンポールという名の犬を与えてくれました。（バリ犬）
彼女はとても人懐っこく賢く、手、座れ、伏せ、待て、ゴロン、を素直にすぐに覚えた
番犬もしてくれ、近所の人が来たときは静止をさせるのは私の役目となった。
私の言うことは本当によく聞いた。
私たちは相思相愛だった。
あの時、まだ田舎では犬の首輪が売ってなかった。観光ビザが２か月目で切れるタイミングで
陸路でタイまで向かって彼女にピッタリの赤い首輪をお土産で持ち帰った。
１週間ほど会えなかっただけなのに、帰ってきたときのセンポールはまるで私が死んで生き返ったかのような感動した鳴き声をあげて私に飛びついてきた。
海までバイクに乗せて散歩にも行った。
部屋に入れて寝たかったが当時田舎では犬は家にあげてもらえなかった。
自分のご飯を分け与えた（田舎では犬にご飯をあげるほど余裕がなかった）
毎日センポールの指の間にびっちりと付いたダニをピンセットで取った。
長期滞在が終わり。センポールと別れた。
彼にたまに国際電話をしたのでセンポールの様子を聞いた。
次のバリ島入りの時に彼女は妊娠をしていた。初めての生理のタイミングで妊娠した。まだ若かった。
家にあげてはいけないルールだったが、雨が降ってて寒い日の深夜から明け方にかけて４匹産んだ
部屋の前にタオルを敷いてその上にセンポールを乗せた。苦しそうに産んだ時、涙が出た
その日、私はクタに行った。用事だったと思う。数日して田舎に戻ると４匹の子犬がいなかった。
皆欲しがったのであげたと母が言う。生きれるわけがない。それとも捨てた？頭によぎる。
野良犬はどこにでもゴロゴロ田舎にはいた。
私はセンポールがいたらそれでよかった。子犬はそんなに興味もなかった。
産後かなり痩せたので日本からお土産で持ってきたドックフードを与えたが食べたことないドックフードをなかなか食べてくれなかった。ごはんに混ぜて工夫した。
この時、短期滞在だった為、センポールとは短い間で別れた。
数か月後またバリに来る。
センポールに会いに行ったらお尻から腸？何？なんか出ている。真っ赤に出血もしてる。
いつからこんなになっていたの？と聞けば、前からと母が答える。
センポールは元気だが、お尻から出ているものがものすごく気になっている。
これって、どーすればいいの？
知り合いの獣医に国際電話をしたら、膣脱だろうと。かなり外に出ているので手術をしないとならないと。
彼に聞くと、バリ島に獣医はいるけど牛とか診るけど犬は診ないよと。
２０年前のバリ島。あの田舎の状態をみると、私も彼の言葉をあっさり信じた。
まだ１歳と数か月だっただろう。
無力で日本に戻って国際電話でセンポールが死んだことを聞いた。
多くは聞かなかった。聞くと想像してしまう。
２年前、ゆうじさんの去勢手術の時にドクターにいつから犬猫の往診は始まったのか聞いた。
センポールの話をした。あの時代は犬猫のドクターがいなかったんだよね？と聞いた。
ドクターは言った。
あの時代はヌガラには犬猫のドクターはいなかったけどデンパサールには犬猫のドクターはいたと。
聞かなければよかった。
じゃ、あの時、デンパサールまでセンポールを運んだら救えた命だったかもしれないと。
なんであの時彼の言ったことを信じたんだろう。きっと彼もそれを知らなかったと思う。
そもそも、私が犬が好きと母に言わなければセンポールとは出会わなかった。
出会わなかったらもしかしたら、違うところでもっと長生きしたかもしれない。
私が余計なことを言ったから…
本当にいい犬だったんだ。
以心伝心した犬だった。私の言いたいことが先にわかっていた犬だった。
バリ島に来て犬は飼う予定ではなかったが飼うことになった。
飼うなら後悔しないように飼うと。予防もご飯も手を抜かず、歯磨きも耳掃除もしっかりしてる
愛情たっぷり注いで彼らから充分以上の癒しを貰ってる。
日本なら野良犬とかその辺いないけど、バリ島は田舎に行けば行くほど沢山の野良が悲惨な姿で
みかける。
あれをみるたび、どうにかしてあげたいと思うが、もう３匹目は絶対に無理。
最近は悲惨な子が遠くに居るなーと思うと絶対に見ないようにしてる。
切なすぎる。
ゆうじさんも、まんじゅも、すっごくかわいいが、私の中ではセンポールの印象が強くて強くて
本当にどうにもできなかったことを後悔なんだ。
可哀想なことをしてしまったと。いつも写真をみると悲しくなる。
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