■旅は思い出を残す■~知識人たちのさんざめき~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

小雨の降る高知の朝です。

今日も一日雨模様、
まだ梅雨の真っ最中です。

火曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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本書「エピローグ」では、
歴史の暗部にも触れなくてはならないが、
時代の巨大なうねりに立ち向かい、
敢然と生き抜くドラッカーの姿は、
まさに圧巻であり、
読むたびに心を揺さぶられずには
いられない。


旅はわたしたちに思い出を残す。


この本を閉じたあとも、
わたしの脳裏には、
ドラッカー邸のたたずまい、
居間のソファに座ってのインタビュー、
イタリアン・レストランでのランチ、
夫人のためにチョコレートを買い求める
知の巨人の意外な一面が浮かんでくる。


さらに、
ドラッカーの生家に集う
錚々たる知識人たちのさんざめき、
ウィーンの街を走る路面電車と
ドラッカーの祖母の毅然とした面影などが、
鮮やかに浮かび上がってくる。









「あたかも、

 スナップ写真を眺めながら

 旅の思い出を振り返るかのように。」



(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 訳者あとがき)