■マネジメントを軽視する者■~活動中心の組織~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

雲の多い川崎の朝、
涼しいです。

にわか雨にご注意を。。

今日も一日よろしくお願いします。

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職能別組織について続ける。

職能別組織は、
一人ひとりのポジションや
自らの課題を理解しやすいという
明快さなどの長所と共に、
全体の目標と自らの仕事との関係性が
見えにくいなどの欠点を持つ。

この組織は、
仕事がうまくいっているときには、
マネジメントや調整などの
組織を動かすための仕事は少なく、
高度の経済性を発揮する。
しかし、うまくいかないときは
非常に不経済となる。

作業が一定の規模や複雑さに達すると、
組織内部に誤解や反目を生み、
摩擦が多発し、強固な壁を持った
縦割り組織となる。

これらの長所や欠点は、
この組織が活動中心の組織である
ところから来る。

この組織の部門マネジャーは、
自らの活動の源泉である職能が
もっとも重要と考え、
成果に向かうマネジメントを
軽視することとなる。


「職能別組織は、

 マネジメントに適さない人間をつくる。

 成果よりも技能に

 重点を置いているからである。

 優れた技能を持っているほど、

 マネジメントの意味を軽く見る。

 それだけ明日のマネジャーを育てることが難しくなる。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)