■植民地帝国と超国家の研究■~既得権者を脅かすもの~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

青空に朝焼けがきれいな、
川崎の朝です。

土曜にはまた、
降雪の可能性もあるとのこと。

注意が必要です。
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もちろん、これらのもののすべてが、
武装家臣団と、裁判権と、
徴税権をもつ地方領主、司教区や修道院、
自由都市やギルドなど、
もろもろの既得権者を脅かすものだった。

だがスペインの脅威は、
彼ら既得権者に、国家主権に従属するか、
外国主権に征服されるかの道しか残さなかった。

今日、あらゆる大学において、
歴史学の権威ある講座は、
すべて国民国家の歴史についてのものである。

歴史の研究と教育は、国民国家としてのイギリスを中心に行われている。

それでは植民地帝国や
超国家の無視は何に由来するか。
それは、植民地帝国や超国家が、
歴史上いかなる機関も生み出せなかったためである。


「このとき以来、

ヨーロッパの国民国家における

政治構造の変化はすべて、

ヨーロッパの盟主として

国民国家を超国家に変えようとした

フランスや、ドイツや、

ロシアの試みによって進展し、

少なくとも引き金を引かれた。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 5章 国民国家から大国家「メガステイト」へ)