韓国対日本という構図(1)~国際試合編~ | 漁師,ぴんぴん物語 EpisodeⅠ

韓国対日本という構図(1)~国際試合編~

①国際試合での成績


いざ、開幕  共催決定の葛藤

(2002W杯開幕戦の光景)    (2002W杯共催決定の瞬間の光景)


日韓両代表の国際試合での成績を、ここ4年間の主要大会を成績を参考にすると、以下の通りになります。

               日本(左)    /韓国(右)

2000アジアカップ  優勝        /ベスト8
2001コンフェデ    準優勝      /予選L敗退

2002日韓W杯    B16           /4位

2003コンフェデ    予選L敗退/不出場

2004アジアカップ  優勝          /ベスト8


これだけ見ると、アジアレベルでは日本の圧倒的優勢にも関わらず、2002日韓W杯の韓国の劇的な成果が目につき、韓国が強いのか、日本が強いのか、確かなことが言えません。もしかすると「韓国はアジア以外には強く、日本はアジア以外には弱いのか」という仮説が生れてきます。


その良い例がドイツ代表アジアツアー(2003年冬)での、対日本・対韓国戦の結果と言えます。

ドイツは対日本戦を3-0で圧勝した後、渡韓し、韓国戦に1-3で破れました。確かに仮説は正しいようです。でも当然、ドイツは移動やモチベーションと、選手構成といった点を考慮しなければならず、タイトルマッチでもない、この二連戦を単純に比較することはできません。故に、仮説を証明できても、しきれない感じは残りますが、W杯も含めて考えてみると、あながち、この仮説は外れていないのかもしれません。


ところで、少し話が逸れますが、W杯での韓国の快進撃は、審判の誤審ならぬ“迷”審が理由なんじゃないか、という話があります。これについては長くなるので、後日論じますが、これは決定的な理由ではないでしょう。


では、直接対決はどうか?日本サッカー協会HPを参考にして、2000年以降の直接対決を見ると・・・0-1,1-1,1-0,0-1,0-0と、日本の1勝2分2敗と負け越しています。でも点差は全て一点差。また実際の内容もまちまちです。最後の0-0の試合は、日本が退場者出したにも関わらず、韓国が攻めきられず、日本が優位な試合展開をしました。ただ、意外と、この二カ国の試合はアジアカップでは行なわれてないんですね。東アジアサッカー選手権という、東アジアの王者を決める大会では0-0だった訳ですが、それ以上に本気勝負のアジアカップでの試合が無い。そういうわけ部分では、親善試合で判断するのも難しい部分が残りますが。


いずれにしても、若干判断しきれないところもありますが、国際試合成績、二国間の直接対決を見てみると、世界レベルの大会では韓国が優勢、直接対決では韓国が“やや”優勢であるということができるでしょうか。


ところで、ここには、U20やU23といった若年層の成績やフットサルといったサッカー種目は含めていません。本来ならば、こうした「全体的なサッカー種目」から、「力」を計ることも大事です。サッカーの強国ブラジルやスペインはフットサルにも力を入れ、もちろん若年層の11人制サッカーも強い。若年層は将来のA代表に繋がることから、A代表の力を計るのに、とてもいい指標になります。


ただし、注意すべきは、若年層で好成績を残しても、A代表の好成績には必ずしも直結しないということが、アジアやアフリカ諸国で多く見受けられる傾向としてあることです。アジア・アフリカ諸国では前者が技術力や戦術力、後者が技術力や身体能力を基礎とした若年層のサッカー「チーム」育成を非常に進める傾向があるのに対して、欧州・南米の傾向は、A代表に即直結する「選手個人」の育成に力を入れているという特徴があります。例えば、イングランドの若手は10代中盤でプレミアに多く在籍・活躍していますが、ユースやオリンピック(イングランドの場合、五輪は英国での出場になるため、参加そのものが難しい)よりも、個人の育成に役立つ、プレミアでのプレーを優先させます。つまり、欧米において、若手はユースの大会に出場させるよりも、欧米のチームでの戦いの場に出させた方が将来的利得が高いという判断をします。たまに例外があります(1999U20選手権ではスペインがほぼベストメンバーで参加し、決勝で日本を下して優勝.メンバーには現バルサのシャビ等が出場.ラウル(現レアル)が出場した1995年大会のように、スペインは積極的な場合が多い.)が、ほとんどそういう傾向だと見てよいでしょう。つまり、結果として欧米のチームはユース年代で、必ずしも好成績は得ず、むしろアフリカ・アジアの国が好成績を取る場合が多くなるのです。時に、日本は1999で準優勝しましたが、それが必ずしも「日本サッカーは世界No.2」というのは困難だということになるわけですが、結局、ユース年代の成績というのは、あくまで、将来を計る指標として、参考にする程度が適切というところになるのでしょう。


近年のユース本大会を見ると日本が韓国より優秀な成績を取り、一方でアジアレベルの大会、つまり本大会予選では常に韓国が日本の上の成績でした。これは日韓両A代表の成績との奇妙なパラドックスを成しています。こうしたパラドックスは、日本と韓国の力の差を如実に表わすどころか、どう評価を下すべきか、その難しさを表わしています。そのため「やや韓国優勢」という僅差が力の差の表現として、やや曖昧ながらも、正しいのではないでしょうか。