荒れ地の草木を伐採し草を刈り倒して切り株に大きさに合わせてドラム缶ペール缶一斗缶をかぶせて放置する。竹藪は8月頃伐採すると後々管理が容易になります。刈り倒した草木が乾燥した頃に山の落ち葉や廃菌床と一緒に粉砕裁断し土の表面が見えない程度に敷きつめます。地域場所によって多少のずれは有りますが冬~春で60~100日位すると(この間に草が目立ち始めたら土との境をホーで草の地上部を叩き切りながら掻き混ぜる)土がしっとりとして臭いと味が森の木の葉の下の様になったら木の葉をホーで草を削りながら掻き分けて、草と作物のスタートラインを合わし春は豆科、イネ科、ウリ科等夏物20種類くらいの作物、秋は麦類、白菜、キャベツ、人参、大根、カブ、蕎麦等を共生作付します。年を経るごとに不耕起、無肥料、無農薬で作物が健康に育つ団粒化した良い土になって行き、腰掛、物置替わりの木の根は3年もすると深い根も朽ちてしまいます。(迷ったら森に行き落ち葉の下の土を手に取りしっとりとした感触、臭いと味を再確認しましょう)

①農地を3㎝以上深耕しない
圃場の周りに椎茸ホダ木や廃菌床を伏せたり粉砕して畑に撒いて其の上に木竹チップ草等の乾燥資材を投入して土の表面が見えない程度覆い雨の前に土耕菌ボカシを1アール当たり 10リットル位振り撒くと早く森の土状態になります。地中上層、中層、深層の土壌菌叢を正常に保つ為には鍬、耕運機等で耕してはいけません特に未分解の 木の葉、草木や残渣を土 中にうち込んだり野草の地中根をうち返すと折角の土壌微生物菌叢に致命的なダメージを与えます。野草の乾燥した地上部や草木残渣は必ず切り刻んで圃場表面に敷き詰めて空中窒素ときのこ菌と微生物の分解を待ちましょう数回に分けて年間1坪あたり約10キロ程度の残渣資材を投入)土との境を3センチくらい撹拌作業で掻き混ぜるだけで、きのこ菌や土耕菌の生育に理想的な状態になります。(師匠は森)森に学べです!
    (基本的に農地の土をむやみにほじくり返したり草を抜いたらいけません)

②人口肥料成分投入厳禁
化成&有機、堆厩肥の施肥は土壌微生物菌叢を著しく崩し土壌環境に大変な悪影響を与えます。乾燥後細かく裁断して表面に敷き詰めた野草地上部や草木残渣が紫外線、空中窒素と、野草酵素群、きのこ菌&土耕微生物で分解されてミネラルバランスのとれた肥沃な土壌になりますのでふかふかに敷き詰めて決して土壌を裸にしない事が成功の秘訣です。しっとりとした土の手触り香りと味が森の土に成ったらいよいよ作付です。移植後は速やかに草木残渣乾燥資材で表面を覆って土と菌糸を太陽光&紫外線から守りましょう。(直播の場合は撹拌作業後、乾燥資材を掻き分けて3センチ程度の細い溝を切って播種し籾殻等で表面を薄く覆って乾燥を防ぎ散水しないで発芽を待ち成長とともに木の葉や投入資材で根元を覆う)

③無農薬
殺虫剤、殺菌剤、除草剤、等の散布は生態系遺伝子レベルで悪影響を与え体内に蓄積されて自律神経障害、免疫力低下、発癌、循環器障害等生活習慣病全般が危惧されます。http://kariyatetsu.com/blog/1177.php私は自然農初期の圃場では病害虫予防にストチュウSを作り幼苗から週一間隔で1000倍液を散布しております、3年以降の圃場では酢の500倍液散布を時々するくらいです。(幼苗期光合成細菌の500倍液を散布)

④草を抜かない
野草は抜かずに地上部を刈り取り作物の周りは削る事で地中に深く張り巡らされた野草地中根で土壌乾燥を防 ぎ圃場の最適な土壌水分を保持し安定した土壌微生物菌叢と夜露を保ち土壌を団粒化し作物を病害虫から守り健康な作物を育みます。今まで嫌われ者であった野草を逆手にとって味方にして成立する農法です刈り取った野草地上部は乾燥後裁断して地表面に敷き詰めてください、炭素資材として諸々の大切な役目を果たしてくれます。

⑤食用部以外は畑に返す
野草地上部、作物食用部以外の不要部は大切な農業資材ですので天日乾燥後全て細かく刻んで圃場表面に敷き詰めて空中窒素と菌糸微生物で半年一年の歳月をかけての分解を待ちましょう。決して燃やしたり鋤き込んだりしてはいけません。敷き詰めた草木残渣が表土、地中の乾燥を防ぎ、夜露を貯め、野草の発芽を抑え諸々の大切な役目を果たします。

⑥圃場内で焚火しない
土壌微生物&菌糸等のバランスが著しく乱れ圃場生態系が初期状態にリセットされてしまい折角の土壌菌叢が壊れてしまい作物の生育にとって大きな妨げとなりますし、大切な植物残渣、野草地上部ですので細かく裁断して表土を覆うて有効に活用して下さい最後には菌糸の働きで立派な肥料成分となります。

⑦灌水、湛水、散水厳禁
雨水以外の水を気圧変化等の予期無しに圃場に入れると土壌菌叢が腐敗型に傾き地中根が下に行き難い状態を作り、ずっと水遣りが必要な活力のない脆弱な虫が付きやすい作物となります。適地適作を守り、地下水位の高いところは米、蓮根、里芋等水分を好む作物を作付けし雨を待つのが最良です。低いところは乾燥を好む作物を作付けしむやみな散水、灌水をしないことがバランスの取れた発酵型の土壌菌叢を保持する為の基本で大切な水資源を無駄にしない事で水太り、肥太りの無い山菜の様な作物本来のミネラル必須成分をたっぷり含んだ活力ある食材の育成が可能となります。

以上7項目を守ることで高価な農機具、化成肥料、堆厩肥、農薬、湛水灌水散水等の施水を全く必要とせず誰でも安心安全で肥毒、薬毒、水太りの無い健康食材を低価格で効率よく従来の農法以上の再生産を可能とし、間近に迫る食糧危機にも動じることはありません。この農法は農業知識の全く無い方のほうが入りやすいと思います、プロの方は相当我慢が必要です(今までの常識は全く通用しない世界に入ります)http://freett.com/tenuki/etc/gaiyo.html
   「自然の循環に余計なものを持ち込まない持ち出さない食べた分だけ山から補充」
http://www.ibara.ne.jp/~kangen/