おまわりさんに助けられたことある?
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あるよ。
ある仕事帰りの夜、
某大手メーカーの自動販売機で
缶コーヒーを千円札で1本買ったら
お釣りに偽造ウォンが混ざってた。
ドリルみたいなので幾つか削ると
ちょうど日本円の500円玉と同じ重さになる、
そんな話は聞いてはいたけれど、昔のことで
よもや自分がそういう目に遭うとは。
私、500円玉が好きなんだけど
ウォンしかも偽造のは きらいです。
どうしよう、ちょっと考えて
近くの交番に行って相談してみた。
その前に、自販機の連絡先やらを
メモしてから、行ってみた。
おまわりさんは私から見て年配の男性で。
これこれこうで、と経緯を説明したら
「ふむ。じゃ、ここに被害届を書いて」
実物を持っていったのできちんと対応してくれた。
被害届、なんて考えも浮かばなかった若い頃の私。
「連絡先メモしたの?ここからかけてみなさい」
当時まだ携帯を持っていなかったんで
交番の電話をお借りして、某大手メーカーの
「該当の自販機の連絡先」に電話したのね。
お釣りに偽装ウォンが混ざっていた、
どうすればいいですか?と聞いたら、ひどいの。
「よくいるんですよね~、そういう人。
今どきもう偽装ウォンなんてないですよ。
おたく、それ本物?
嘘言ってうちからお金を取ろうとかしてない?」
めちゃくちゃ舐められた。
(たぶん、その手の詐欺行為じたい多かったんだろう)
えっ でも本当なんです… と、
オロオロしている私のやりとりを見ていて
段々と険しい顔になってきたおまわりさん、
「ちょっと電話代わりなさい。
私が話するから」
ここからが見ものでした。
「もしもし、おたく◯◯社さん?
私ねぇ、今の会話の様子を隣で聞いてたんだけどね。
(会話中)
(某大手が「あんた誰」みたいに横柄な態度で聞いたらしい)
私か。
私は◯◯交番の警察官だ。
さっき電話した人がね、今目の前にいて、そう、交番で。
それで被害届を受理したんだけどね、
横で聞いてたらどうも困ってるみたいでね。
おたくのとこは何かね、こういう事があるといつもそういう対応をするのかね。
(会話中)
こういうケースが多いってあんた、それは言い訳だろう!
現に被害届が出てるんだ!」
す、すごい…!!!
頼もしい…!!!
本当にどうしたらいいかオロオロしてたんで
完全に私の中でおまわりさんがヒーローに見えた。
「(会話中)
うん。うん。じゃあ、さっきの話はナシで、返金するんだね?
(会話中)うん。じゃ、本人にまた変代わるから。さっき話したことをきちんと説明するように」
鬼の首を取ったような顔と声で、某大手メーカーにケチョンケチョンに説教したあと、電話を代わりました。
「先ほどは大変失礼な事を申し上げまして…誠に申し訳ございません…。
恐れ入りますが、現物(偽装ウォン)をですね、弊社に郵送いただけませんでしょうか…。
その際の切手代なんかはですね、いったんお客さまにご負担いただくのですが、ご返金の時にですね、切手代も合わせましてお返しいたしますので、はい、封筒代だけ恐れ入りますがご負担いただきましてですね、はい、対応させていただきたいと思うのですが、いかがでございましょうか…?
(会話中)ありがとうございます!
それではですね、誠に恐れ入りますが、お客さまのお名前とご住所をお聞かせ願えませんでしょうか…
(会話中)
この度は大変不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございませんでした…それでは、郵送をお待ちしておりますので、これでいったん失礼いたします、はい、申し訳ございませんでした…!」
すごい変わり身。
おまわりさん効果すげえ!
被害届効果すげえ!
電話を切ったあと、おまわりさんに会話の内容など少しお話してたんですが、
おまわりさんも怒ってて。
「あれはひどいねー。
まぁ、確かによくあるんだろうけど、あの言い方はないね。
あなたも災難だったね。
まぁ相手が返金するって言ってるんだし、被害届も受理したことだし、大丈夫だと思うから、もう遅いし気をつけて帰りなさいね」
ありがとおおおおおヒーロー!
たかが500円されど500円!
その後ぐらいにその頃の仕事を辞めてしまったので、もうあのあたりに行くこともなく。
もうそこの交番に行っても、あの時のおまわりさんは居ないと思います。
いつかお礼を、と先延ばしにしているとそれが叶わなくなり、結局できなくなってしまうもの。
ずっと忘れない、あの時のおまわりさん。
たくさん ありがとうございます です。