今朝、宮城では仙台放送でTV東京「つりロマンを求めて」が放送されました。
先週のミズーリのバスの後編です。
で、先週のお話からまずご覧ください。

2005/6/12(日) 午前 7:15 | バス問題 | 釣り
今朝、宮城では仙台放送でTV東京「つりロマンを求めて」が放送されました。
内容はミズーリ州でのバス釣りと、魚の保全でした。
しかしバス釣りにはあまり触れず、
養魚場で、そこの従業員との会話がメインでした。
そこでの会話の抜粋。

「税金を取ってそこから魚の管理をしている」
日本にも内水面試験場があるんですが、
それより申し訳ついでにマス類を出してるのが鼻につく。
米がバスなら、日本ならさしずめフナを放流しろって事ですか?
それより放流しなければ保持できないミズーリ州の魚事情って、
かなり末期的では?
アメリカではアーカンソー州も同制度だそうですが、
あの広いアメリカで2つだけですか・・?

「ダムが良い環境になった・魚が増えた」
もともといなかった魚が増えて、もといた魚の環境が奪われて、
しかもダムの「死んだ水」の放水で海の生物にも悪い影響を及ぼし、
山や木々や、もともと暮らしていた動物や人間さえ追い出し、
魚が増えたと喜んでいられるのか?

最後に「コントロールできなくなった魚は危険」
と結んでいるが、現在のバスがそのコントロールできない状況で、
なにが言いたいか良くわからないお話でした。

つう感じでしたが、今週の内容も煮詰め直しでした。
んじゃ補足でツッコミを入れますと、

「自然では繁殖できないトラウトを放流している」
その絶賛しているバス等がいながら、なぜマス類を放流するのか?
そこんとこの掘り下げが不足しています。
ここでの外来種「マス」を、
日本の外来種である問題種「バス」と、
あまり問題にされない「マス」に置き換えたのでしょうが、
「自然に繁殖できない」って番組中言ってるじゃないですか。
日本でも同様に放って置けば外来のマスは減って行くんです。
バスは日本の豊かな魚種を追い込みながら増えて行るんです。

「税金を取ってそこから魚の管理をしている」のその2
「1%の1/8を保全のあてている」
本来のいなかった、しかも「違法に放流された魚に税金を取ります」って、
住民が納得する訳無いでしょう!
それなら「どこぞの」社長さんにでも「3億円」収めていただいて、
どこどこに放流したかをハッキリさせていただいてからじゃないと無理な話です。
しかも放流するなら在来魚の放流をして、
いなくなってしまった在来の魚達が戻ってきてからの話です。
だいたいそれは、少ないからやるんであって、
どこにでもいるバスに対して言える話じゃありません。

「魚種がバス・ギル・ナマズの3種しかいない」
へ?って思いました。それっていわいる食い尽くされてるって状況じゃないですか?
日本もそうなれと言いたいのでしょうか?

最後にバス釣りのプロが、
「米全土にバスを放流してバス釣りができるようなった」と言ってました。
もともと居た場所は良いとして、いなかった西海岸では、
他の魚種を圧倒し、ほとんどが絶滅危惧種に認定されて、
バスの駆除を行っていると聞きます。
方法は網なんてカワイイもので、水抜き・爆破・青酸カリとさすが米はダイナミックです。
だいたい、その魚種のみの釣りのプロが言っても信憑性はありませんよ。
しかも米に在住してるんであれば、日本がどうなってるかわからんでしょう。

ホントにこの番組はその薄っぺらな内容と、一方的視点。
意見・メッセージの矛盾を露呈した番組作りでした。