ここのところ、見出しに「人食いバクテリア」という言葉を使っている記事を目にするようになった。

 

 

令和6年1月19日武見大臣記者会見

武見大臣会見概要 |令和6年1月19日|大臣記者会見|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

大臣:

なお「人食いバクテリア」との通称があることは承知しておりますが、感染症の実態を適切に表す表現ではなく、差別・偏見等に繋がってくる可能性があるため、報道各社におかれましては、この「人食いバクテリア」という言葉の使用については、慎重にご検討をお願いしたいと思います。

 

 

大臣から言葉の使用について慎重に検討をとの発言があったにもかかわらず、報道各社においては「人食いバクテリア」という言葉をどうしても使いたいという強い意志を感じる真顔

 

 

 

「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」

 

・昨年、患者報告数が過去最多となる

 

・昨年1年間の全国での届出報告数は、速報値で941人

 

・咽頭炎の原因となる溶血性レンサ球菌、いわゆる溶連菌に感染することで、稀に引き起こされることがある重篤な感染症

 

・近年、高齢者を中心に増加傾向

 

・夏以降、A群溶連菌による咽頭炎の患者数が増加したことも要因の1つである可能性

 

・この溶連菌は飛沫感染及び接触感染になるため、手指衛生や咳エチケット等の基本的な感染対策が重要

 

 

 

【厚労省】

劇症型溶血性レンサ球菌感染症|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

臨床的特徴
 初発症状は咽頭痛、発熱、消化管症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢)、全身倦怠感、低血圧などの敗血症症状、筋痛などであるが、明らかな前駆症状がない場合もある。

 後発症状としては軟部組織病変、循環不全、呼吸不全、血液凝固異常(DIC)、肝腎症状など多臓器不全を来し、日常生活を営む状態から24時間以内に多臓器不全が完結する程度の進行を示す。

 A群レンサ球菌等による軟部組織炎、壊死性筋膜炎、上気道炎・肺炎、産褥熱は現在でも致命的となりうる疾患である。
 

 

致死率が3割ともいわれているそうなので、自分に出来る基本的な感染対策は続けた方がいいと思いますね真顔