第190回国会 衆議院 内閣委員会

平成28年(2016年)3月11日

第190回国会 衆議院 内閣委員会 第5号 平成28年3月11日 | テキスト表示 | 国会会議録検索システム (ndl.go.jp)

 

111 池内さおり

・性暴力の被害者を支援する上で、ワンストップ支援センターというのはとても大事だというふうに思います。とりわけ、病院拠点型のセンターというのが大事だというふうに思うんです。

・昨年末大阪のSACHICOを視察させていただきました。

SACHICOの例にもあるように、予算的な手当てや制度的な手当てというのはどうしても必要だと思うんです。

支援員の配置というのも大事だし、同時に、その前提となる支援員の育成に係る費用、これもとても大事だと思います。

 

117 池内さおり

・昨年秋、国連のマオド・ド・ブーア・ブキッキオ児童売買、児童買春及び児童ポルノ国連特別報告者が来日をして、日本国内で調査を行って記者会見をしました。そのとき、この報告者が、女子学生の一三%が援助交際を経験していると述べたことが大きな問題になりました。

ブッキオ氏は外務省の抗議に対し、訪日中に本件に関する公式な数値を受領したことはないことを認めた上で,13%という数字は公開情報から見つけた概算(以下略)」と書面で発表。

児童売買,児童買春及び児童ポルノ国連特別報告者に対する申し入れ|外務省 (mofa.go.jp)

 

123 池内さおり

・JKビジネスなどにからめ捕られた少女たちの相談に乗ってさまざまな支援に取り組んでいる、一般社団法人Colaboの代表仁藤夢乃さんにお話を伺うと~

 

132 池内さおり

・先ほど紹介したColaboなど民間の人たちは、まさにこうした、本当に二十四時間三百六十五日、地方だろうと何だろうとすぐに飛んでいくという体制を持っているわけなんです。

 

134 池内さおり

・こうした裏社会のスカウトを上回るほどの表社会のスカウトを養成していく、配置が全国に急がれるのではないですか。

 

140 池内さおり

・きょう取り上げたいテーマのもう一つは、アダルトビデオと性暴力の問題です。

・女性は出演を拒否して、こうした女性の救出、支援を行っている民間団体、PAPSという団体ですが、自力で探し当てて相談をしたわけなんです。

このBさんは、一度はPAPSにつながりましたが、その後、連絡が途絶えています。

 

150 池内さおり

PAPSの相談でも、あした、あのコンビニのコーナーに自分の裸の写真が出てしまう、何とかとめてもらいたいという、本当に緊迫した相談が持ちかけられています。

 

155 池内さおり

・具体的な施策を進める上でも、JKビジネス、AVにかかわる性暴力被害に対しても、私は、やはり実態把握が大事だと思います。この点もぜひ進めていただきたいんですが、いかがですか、大臣。実態把握。

 

156 加藤勝信

・どういうふうにやればいいのかというところを先ほど申し上げました。その辺を含めて、しっかり研究させていただきたいと思います。

 

 

「実態把握が大事」

 

ここから本格的に動き出した?

 

婦人保護事業の見直しの検討について (これまでの経緯)

○平成28年度

 「婦人保護事業研修体系に関する調査・検討」 

○平成29年度

 婦人保護事業の見直しに向けて、婦人保護事業の実態を把握、若年女性に対する支援の実態についても把握(調査研究を実施)

○平成30年度

「若年被害女性等支援モデル事業」の創設

 

 

池内氏は共産党所属の衆議院議員でした。

 

池内氏の質疑から特定の団体が出てくる箇所を列挙しましたが、質疑全体の内容は尤もなもので、対策が必要と思わされるものとなっています。

 

ですが、この時点で、保護すべき対象を”性暴力被害を受けた女性”から、誰でも保護すべき対象になれてしまう”困難な問題を抱える女性”へと変えてしまうことも既に織り込み済みだったのでは?という疑念がどうにも拭えません。