上海政府から1つの通達があったときのことだ。


「上海市人的資源社会保障局、最低賃金の引き上げを発表 11.7%増の1,620元に調整」


上海市人的資源社会保障局は2013年3月28日付で「当市の最低賃金基準の調整についての通達」を交付した。

これにより、上海市の月額最低賃金基準を2013年4月1日より1,620元(約27,550円)となった。

上海市の最低賃金基準は4年連続で、2012年4月に調整された1,450元(約24,650円)から11.7%の引き上げ。

また、時間最低賃金基準(非正規労働者の時間賃金)も従来の12.5元(約213円)から14元(約238円)に引き上げられた。


上海市は2000年以降、金融危機発生直後(リーマンショック)の2009年を除き、最低賃金の引き上げを毎年実施している。

今回の引き上げ率は昨年の13.3%を若干下回ったものの、6回連続の2ケタ増。


2012年の上海市のGDP成長率は前年比7.5%増と全国で最低の水準に留まった。

最低賃金の引き上げを継続することで、所得の底上げと収入格差の是正を図る姿勢を明確にしているのでだ。


なお、上海市の最低賃金基準には下記は含まれていない。

・残業手当

・深夜勤務や危険作業による特別手当

・個人負担分の社会保険料・住宅積立金

・食事、通勤、住居などにかかる諸経費


ということは、これらの手当等を除いた支給額が最低賃金基準を上回っていなければならない。


上海の人件費の高騰は今後も続きそうだ。

経営者はこういった毎年変動する人件費も踏まえた上で、今後の展開を見据える必要があるのだ。