日系企業が中国進出をする際に欠かせないものがある。


それは広告だ。

日本では成功したビジネスモデルや当たり前となっているサービスでも中国では無名なことも多い。

大切なのは、いかに短期間でPRするかということだ。

その方法としては主流となっているWeb関連の広告があるだろう。

そして、リアル広告だ。

地下鉄の中、地下鉄の駅、オフィスビル、マンション、ショッピングセンター、テレビ、雑誌等、多くの媒体がある。



今回は実体験を基にした日本語フリーペーパーの広告掲載についてだ。


まず、自分たちの展開するビジネスがメーカー(小売業)や飲食業ではないことを断っておきたい。

つまり、メーカー(小売業)や飲食業で同様のことが言えるとは限らないことに注意してほしい。


今週の特集で扱ったフリーペーパーのうち2つの媒体を利用した話だ。

語弊があってはならないので、媒体は伏せておくがいずれも同じ会社が発行しているものだ。


こう書いてしまうと絞られてしまう気もするが。。


「日本語フリーペーパーの広告掲載をした方が日系企業へのPRになるから・・・」

上海で事業を開始する際に、とあるコンサルティング会社を経営している日本人からこんなことを言われた。


少しでも集客のツールになるのであればと思い、フリーペーパーを発行している会社と打合せを行った。


打合せで会ったマネージャーと担当営業マンは当然売り込んでくる。

「弊社の発行しているフリーペーパーは中国でも最大発行部数を・・・」

「中国ではまだまだフリーペーパーが有効な広告媒体としてシェアの50%を・・・」


もちろん、言われたこと全てを鵜呑みにしたわけではないが、上海で試してみたいという気持ちがあった。

2つの媒体に載せて半年契約にすると1ヶ月の予算は4,500元(約72,000円)。

広告の大きさはA3サイズ、A4サイズの8分の1サイズ。

それに会社特集も1回無料サービスで大々的に取り上げてくれると言う。


日本語フリーペーパーなので、ターゲットは日系企業に限られる。

ただ、当時の私には1ヶ月に1回でも問合せがあれば、元は取れるだろうという試算があった。

しかも媒体は2つあるから、問題ないだろうと思った。


契約書を交わし合意に至り、2週間後に発行のフリーペーパーから掲載開始となった。



それから月日は流れ、来月で半年契約が終わった。


どれほどの問合せがあったか。




3~4件。



そのうち、成約したのは0件。



ちなみに上海で人を1人雇おうと思えば、手取り4,000~5,000元(約64,000~80,000円)/1ヶ月が今の相場である。

社会保険料等を考えると実質約倍の負担が会社にはかかるが、アルバイトならもっと安い給料で雇用できるし社会保険等も変わってくる。



最後にもう一度、誤解のないように書いておこう。


今回利用した媒体が広告の効果がないとは言っていない。



きっと弊社のビジネスモデルがこの広告媒体には合わなかったのだろう。