右も左もわからない東京で戸惑いもあったが、楽しい方が圧倒的に強かった。

というのも、仲の良かった友人の多くが東京にいたからだ。

これが新宿かぁ~、ここが渋谷かぁ~、六本木とか西麻布ってこんな感じなのかぁ~。

いくつものターミナル駅がある東京はどこへ行っても人だらけだった。

大学に入ったのは東京に行きたかっただけだから、遊びがメインだった。

それこそ、1年浪人して勉強ばかりしていたから、その反動もあったのかもしれない。

大学合格で上京祝いをもらっていたこともあり、遊ぶお金も時間も十分だった。

広島から一足先に上京していた友人の1人と初めてキャバクラにも行った。

千葉県のベッドタウンだったけれども、こんな世界があるのかと10代最後の夏を満喫していた。