達成率の計算について1 | 人事コンサルタントのブログ

達成率の計算について1

 目標達成率によって、評価点を判定する場合があるが、その場合、達成率の計算の仕方によっては、達成率の数値が大きく変わってくるので、達成率の計算方法をどうするかを明確にしておく必要がある。

 

1.目標達成率の計算式


 目標達成率の計算式は通常、達成率=実績÷目標値×100(%)で計算される。しかし、その目標値を総数で設定する場合と増減率(増減数)で設定する場合がある。


 計算式① 達成率=総数の実績÷総数の目標値×100(%)
 計算式② 達成率=増減の実績÷増減の目標値×100(%)

 =(総数の実績-従来値)÷(総数の目標値-従来値)×100(%)

 

同じ内容でも設定の仕方によって達成率が違ってくる。(上記計算式①と使う場合と②を使う場合では達成率が違ってくる。)

 

 例えば、前期の実績が100の時、今期の目標を10%アップとした場合、実績が5%アップの場合、計算式②を使えば、5÷10×100(%)=50%となる。
しかし、計算式①を使えば、総数の実績は前期比105%、総数の目標は前期比110%ですから105÷110×100(%)=95.45%となる。

 

 このように同じ実績であっても、設定方法(表現方法)により、目標達成率が違ってくる。

 
単純に何%以上はAというような基準ではなく、どのような計算式を使った場合にどう判断するのかを事前に明確にしておく必要がある。